アダルトチルドレンとは性格的な傾向を表すもの

メンタルセラピー成幸の森の心理カウンセリングは、頑張りすぎ・人目を気にしすぎて思うように行動できない・何かと不安にさいなまれしまうなど、「アダルトチルドレン特有の悩みや問題」を解決していく心理カウンセリングでもあります。

しかし・・・「アダルトチルドレンは特別なもの」とか、「病気の一種」とか思われていることが、少なからずあるようですが、実際のところ、まったく違います(｀・ω・´)　病気でもありません！

アダルトチルドレンとは「子供の頃の親子関係が原因の悩みや生き辛さを抱えている大人」のこと。親子関係という「経験」と、それが原因となって自信がもてない、ネガティブ／人目を気にしすぎるなどの「性格的傾向」を表すものです。

アダルトチルドレン的傾向があるかどうかは、こちらのチェックをしてみてください

⇒　アダルトチルドレン(AC)チェックリスト1：性格的傾向チェック

⇒　アダルトチルドレン(AC)チェックリスト2：子供の頃・親子関係チェック

もし、病気（精神疾患）であれば、心療内科なり精神科なりを受診すれば「アダルトチルドレン」という診断がされるはずですが、そんなことはありません。

もちろん酷くなれば（悪化すれば）鬱など、それこそ「心の病」に至ることもありますが、それ自体が何か心の病気を現わすものではないのです。

そして「アダルトチルドレンかどうか？」を気にする必要はありません。自分自身やこれまでの人生を理解するため、心の悩みや問題を解決するための「一つの要素（傾向）」と考えて頂ければ良いと思います。

というのも気付いていないだけで、誰にでも起こりうるものであるからです。一説には日本人の9割はアダルトチルドレンの要素を持っているとさえ言われています。

人は誰にでも親がいて、大なり小なり、良くも悪くも必ず「親の影響」を受けます。そして、同時に幼少～少年少女期に基本的な性格や価値観が作られますが、この時の親子関係が良くも悪くも大きく影響します。

それが後になって（多くは大人になって）心の悩みや問題の原因となることがありますが、これがアダルトチルドレンです。そこには程度の差があるだけで、誰にでも起こりうる可能性があります。

たとえ毒親でなくても起こりえるのです。ですからアダルトチルドレンは特別なものではないのです。「日本人の9割に」というのはあながち誇張とも言えないのです。

え？そうなの（・・；）？うちは別に毒親でもないですよ？・・・そうなんですよ。

本来、アダルトチルドレンというのは、アルコール依存症やＤＶなどの親のもとで育ち、それで生き辛さを抱えてしまう大人のことを指します。

しかし、私の心理カウンセリングの経験でも、親子関係が原因となっている悩みの相談のうち、本当に毒親というのは極わずか。ほとんどは普通の親・平均的な家庭であり、親御さんはちょっと厳しいとか、過干渉ぎみな程度。

どちらかというと「良い親・良い家庭・良い子」であることの方が圧倒的に多いのです。

それに一見うまくいっている、社会的に成功している人の中にも、こういう方は結構います。（ちゃんと解決したら、もっと楽しく幸せな人生になるのに・・・と思う方もちらほらと。。。）

また、アダルトチルドレンは、本来「愛情の渇望」によるものですが、それだけではありません。

大人になっても（無意識的に）親の言うことを全て正しいとしてしまう「愛情の勘違い」、良い親の部分と（怒りや憎しみを感じるほどの）良くない親の部分との「愛情の葛藤」で起こることも多く、これらは毒親でなくても起こります。ちょっとした親子間のボタンの掛け違い（コミュニケーション不足）で起こることも多々あります。

そして、間違えていけないのは、もし子供時代に生き辛さを感じたとしたら、それは親の責任です。しかし大人になってから生き辛さを感じ、それを変えたい・解決したいと望むなら、それを親のせいにするのではなく、自分で変えていかなければいけません。

それは恋愛・結婚の悩みであったり、人間関係の悩みであったり、時にはメンタルブロックと言われるものかもしれません。そして、それを最も楽に簡単に解決できるのが心理カウンセリング（心理療法）です。

もうひとつ、ワタクシが何故「アダルトチルドレン」向けの心理カウンセリングを行っているかは、理由があります。それは最も身近で起こりやすい反面、それに気付き難くく、容易に家系の「負の連鎖」を引き起こすという隠れた問題があるからです。

アダルトチルドレンは毒親にならずとも、自分の子をアダルトチルドレンにしてしまう可能性が多いのです。逆にアダルトチルドレンが悩みを解決して幸せになり、さらに幸せな家庭を築いていければ・・・負の連鎖はそこで終わります。そして今度は「幸せの連鎖」をつなげていくことになるのです。

それがたくさん広がっていって、社会が日本が世界が良い方に変わってくれたら・・・きっと素晴らしい世界になりますね。そんな願いも込めているのです。

本日もブログをお読み頂きありがとうございましたm(_._)m