アダルトチルドレンの恋愛がうまくいかない理由

今回は『アダルトチルドレンの恋愛がうまくいかない理由』についてお話しします。

そこにはアダルトチルドレンならではの理由（原因）がありますが、『恋愛がうまくいかない＝アダルトチルドレン』であることも結構あります。

その原因と、どうすれば解決できるのか詳しく解説していきます。

恋愛のご相談では、「恋愛中だが、彼との関係に悩んでいる」、「恋愛がうまくいかない原因を知りたい」、「プロポーズされているのに結婚に踏み切れない」など様々ですが、詳しくお話を聞いてみると『アダルトチルドレン特有の問題で恋愛がうまくいかない』という方がほとんどです（汗）。

アダルトチルドレンとは「幼少期に親（家庭環境）との関係で出来てしまった義務や禁止などの不要な思い込みにより、生き辛さや悩みを抱えてしまう大人」のこと。

なので、最初はご自身のこと、そして彼（夫）との関係であっても、問題を掘り下げていくと『親との関係』が必ずと言っていいほどクローズアップされてきます。

恋愛での悩みをいくつかあげてみると、

・彼の愛情（告白、プロポーズ）を否定してしまったり、信じられない
・理由もなく彼を疑ってしまう、心底信じることができない
・とにかく自信がなく、せっかくのチャンスも逃がしてしまう
・別れやケンカ、浮気など、悪いことばかり考えたり不安になる
・異性として意識すると、とたんに緊張したり、恐怖を感じたりする
・彼に気を使いすぎ・合わせすぎで自分の意見が言えない
・彼からの要求は嫌でも断れない（断ると悪いと思ってしまう）
・何かあると必要以上に自分の責任だと感じてしまう
・本当は苦手／嫌いなタイプばかりと恋愛を繰り返してしまう

などなど様々ありますが、どうして「親」が関係してくるのでしょう？

では、「彼と付き合ううちに段々イラついてきて、イライラを抑えきれない」という悩みを例にしてみましょう。

彼がしょっちゅう他の女の子を見てるとか、デート代を全く出さないとか、誠実さのカケラもない。。。であれば、彼のせいですから、イラついて当然です。

しかし、そんな彼ではないのに、いつも優しく接してくれているのに、何故イラついてしまうかというと・・・

実は「相手に合わせすぎて自分の意見が言えずイラついていた」のです。

しかも、この相談者さんご本人はそのことに全く気付いて（自覚して）いませんでした。

これは心の奥底（潜在意識）に「我慢しなくてはいけない」「言ってはいけない」などの不要な思い込み（不要な価値観）があり、それが恋愛でも無意識に発動してしまったからです。

こういった思い込みや価値観は厳しく注意され続けたとか、過干渉とか、DV気味な親だったとか、子供に関心の薄い親だったとか、様々なことで出来てしまいます。

さらに親の言動や生き様自体が子の生き方・価値観、特に恋愛結婚に大きく影響を与えます。

子供に直接言ったりしなくとも、例えば「嫌なことがあっても我慢することで夫婦の仲を保ってきた母親」とか「母親を大事にしない父親」という姿を見続けているうちに、『夫婦（男女関係）とはこういうものだ』という思い込みが出来てしまい、それを自分の恋愛結婚に反映させてしまうのです。

そういった思い込みが原因で無意識的に言いたいことやしたいことを抑え込んでイライラする、つまり「自分に対してイラついていた」のです。

実際、この相談者さんも、過干渉な親によって自分の言いたいことしたいことを我慢し続け、親にもイライラしていたし、恋愛でもそれが出てしまっていました。