アダルトチルドレンの特徴
≪催眠と潜在意識の専門家≫心理カウンセラーの「らぶさん☆」佐藤愛彦です。こんにちは。
本日は『アダルトチルドレンの特徴』についてお話ししたいと思います。
アダルトチルドレンの特徴
『アダルトチルドレン(Adult Children、AC)』は”幼稚な大人”とか“子供っぽい大人”・・・ではありません。
親との関係によって幼少期から我慢や理不尽を強いられ、大人になっても生き辛さや悩みを抱えて生きている人のことです。
もともとは1980年代アメリカで生まれた言葉で、本当は「Adult Children of Alcoholism(大人になったアルコール依存症の子供たち)」を略したものですが、現在では『親との関係で生き辛さを抱える大人』のことを意味する言葉となっています
アルコール依存症の親だけでなくDVや虐待、ネグレクト、過干渉など『子供が安心して生きていけない家庭環境(機能不全家族)』で育っている、という特徴があります。
その子供たちは親に心身を傷つけられたり、仕方なく親の代わりをしなければならなかったり、極度の不安や緊張、恐れの中で生きていかなければならなかったのです。
子供達は生き残るため、自分の感情を押し殺してでもその過酷な生活環境を受け入れ、順応・適応していきますが、この子供たちが成長して独立し、環境が変わるとどうなるでしょうか?
自分を傷つける存在からは離れたわけですから、もうこれ以上苦しい思いをすることもなく、感情を押し殺して生きる必要もなく、自由に楽に生きられるはずですが・・・しかし、なぜかうまくいきません。
夢や希望に満ちているはずの社会や新しい人間関係に、そして、安心できるはずの新たな家庭に、相変わらず不安や生き辛さを感じ悩みながら生きていくのです。
この矛盾がアダルトチルドレンの大きな特徴なのです。
アダルトチルドレン(AC)の代表的な特徴
アダルトチルドレン(AC)にはこんな特徴があります。
自己否定感や罪悪感、無価値観が強い
何事もネガティブ・否定的で、常に不安に感じてしまう
努力家、頑張り屋だが、実は自信がない
何事も自分一人で解決しようとしたり、頑張りすぎる
自分の意見が言えない/つい人に合わせてしまう
頼まれると断れない/嫌と言えない/人を頼れない
恋愛・結婚がうまくいかない
感情を出すことが苦手
心底楽しむことができない
他人の言動に過剰に反応してしまうことがある
なにごとも 極端になりやすい、良い意味での適当さがない
では、「辛かった家庭(親)」から解放されてても、なぜ生き辛くなってしまうのでしょうか? それは、親(家庭環境)によって
~してはいけない(禁止)
~しなければいけない、こうあるべき(義務)
といった無意識的な思い込みや価値観が出来てしまっているからです。
子供の頃は不本意でもその禁止や義務(=親からの理不尽)を言われるがままにすることで親が満足し、安全に生きられました。
しかし、大人になってその必要なくなっても、その無意識の禁止令や義務は残ったままなので、これまた無意識にそう行動してしまうのです。
さらに親に対する怒りや悲しみ・寂しさ、我慢など、その時の満たされなかった想いが心の奥に残ったままになっています。
これらが原因となって、自信が持てず不安になったり、自己否定したり、苦しくなったり、無理して頑張り続けたりしてしまうのです。
アダルトチルドレンの大きな特徴として、『自分のためではなく誰かの期待に、過剰に(時に異常と思えるほどに)応えようとしてしまう』というものがあります。
結果的に他人優先で、自分は二の次です。その結果、心身共に疲れ果て、やがては本当に心を病み鬱(うつ)になることも少なくありません。
※中には感情や行動のベクトルが逆転し、他人に対して高圧的・支配的(ACと真逆の状態、他責タイプ)になることもあります。
日本のアダルトチルドレン
実はアダルトチルドレンはアルコール依存症、ドラッグ、DV、虐待などの過酷な家庭環境だけに起こるわけではありません。
日本の場合、そういった家庭より、「良い家庭(よい親)・良い子なのにアダルトチルドレン」ということの方が多いのです。
というか、日本では『仕事熱心な父親』『良妻賢母な母親』『真面目・優等生な子』という極めて理想的な家庭が機能不全家族になり、その子供たちがアダルトチルドレン化してしまうことがよくあるのです。
「え?『理想の家庭』なのに何故?」と思いませんか?
実は父親は家庭より仕事優先だったり、自分本位だったりするのですが、お金(収入)で家族をコントロールしようとします。
そして母親はせっせと世話を焼くことで夫と子供をコントロールしようとします(このコントロールは意識的でも無意識的でもあります)。
そして、いつしかこの夫婦はどちらも配偶者と子供を『自分がいることで生活が成り立っている』ように思わせます。
父親と母親はそのへんはお互いうまく利用して(?)やっていけます。
しかし、大人と違い、子供はそうはいきません。
子供にとっての親は生活の全てを与えてくれる存在。親の言うことやることを神様にも等しい「絶対のもの」とします。
そして子供は基本的に親の愛情を欲し、それに応えてくれる親の『適度な愛情』は心身を健全に育みます。
しかし、子供を支配しようとするような親の言動でも、全てを『愛情』と勘違いしてしまうのです。
その結果、両親の期待に応えようと一生懸命勉強したり、常に両親の期待通りの『良い子』であろうとします。
この頃から自分の意思は二の次にして頑張り続けています。それはやがて『頑張って結果を出せば親が愛してくれる』へと変化・・・
いつのまにか『誰かの期待に応える良い子でないといけない。そうしないと自分は愛されない(もしくは価値がない)』へと変わっていきます。
さらに、さしたる理由もないのに「誰かの期待に応えなければ価値がない」という価値観に変化してしまうのです。
これが大人になっても自分より他人を優先し、無理をして頑張り、生き辛さを感じ悩んだり心を病んでしまったりする原因となります。
最大の問題と解決のために
アダルトチルドレンの思い込みで一番問題になるなのは、その原因が『無意識的でなかなか自分ではわからない、分かってもなかなか変えられない』ということです。
さらに、自分の気持ちを抑え、頑張り続けているうちに、喜怒哀楽がうまく表現できなくなったり、疲れ切っていることにも気づかなくなることがあります。
アダルトチルドレンは親の期待に応えようと、子供の頃から必死で『頑張りすぎて』しまうのです。
大人になっても誤った価値観を持ったまま、子供の頃のように親に対する誤った想いそのままに、今度は別の誰かのために頑張りすぎて苦しくなってしまうのです。
このようにアダルトチルドレンは子供の頃は『親に期待されていること』を、社会に出ても『自分以外の誰かに期待されていること』、つまり『自分以外の期待』に応えようと努力し続けます。
しかし、社会はどんなに頑張っても自分が望むような見返り、親の愛を代わりに与えてくれることはありません。
これらは無自覚・無意識のため、そのことに気付かず頑張り続け、やがて心身共に疲れ果て、時には心を病んでしまうのです。
大人になっても楽にならないのはこのためなのです。
日本のアダルトチルドレンが「良い親」「良い子」の家庭に多いのもこういった背景によるものなのです。
もちろん全てがこれにあてはまるわけではありません。
ごく普通の家庭、どちらかというと良い親だったけど・・・そんな家庭でもアダルトチルドレンの特徴を持ってしまうこともよくあります。
実は「親の何気ない一言」が繰り返されることで子供に影響し、それがアダルトチルドレンへとつながることがあるからです。
私は「アダルトチルドレン」とは、「子供の頃に家庭(親)によりなんらかの心の傷を負いそれが原因で生き辛さや悩みを抱えてしまう大人」のことであると定義しています。
そういう意味では、相当数の人がアダルトチルドレンであると言えます。
大人になっても何か生き辛さや悩みを抱えてしまう・・・何かうまくいかない・・・と感じたら、「アダルトチルドレン」を疑ってみることも必要です。
そして、アダルトチルドレンの生き辛さや悩みは心理的なものですが、アダルトチルドレン特有の悩み・問題は必ず解決/改善できます。
そのためには無意識にある価値観(=思い込み)を変えていかなければ解決しませんし、感情的なケアも必要です。
それには占いやコーチングより『心理カウンセリング』を利用した方が解決が早いですし、断然おススメです。
心理カウンセリングをうまく利用することで着実にアダルトチルドレンの改善ができますし、もんもんと一人悩むのとは比べ物にならないほど早く人生がうまくいくようになります。
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