[公開]:2018/06/01/[更新]:2022/11/23

問題解決と人間関係でわかる「自責」「他責」「自律」3つのタイプ

恋愛結婚、夫婦関係に親子関係、仕事・起業、人間関係・・・人生には様々な問題が起こり、時に悩んでしまうことがあります。

しかし、そういった悩みや問題が起こりやすい人がいるかと思えば、逆に起きにくい人がいます。

さらに、その悩みや問題に対してどういう反応(対応)をするかも様々です。

 

この時、大まかにですが、特徴的な『3つのタイプ』がいます。

その3つのタイプとは「自責タイプ」「他責タイプ」「自律タイプ」の3つ。

実は、これらのうち、どのタイプであるかによって、幸せや豊かさなどの「人生の質」も大きく変わってきます。

その3つのタイプについてお話します。

 

自責タイプとは

自責タイプとは文字通り『何かあると(本当はそうでないのに)自分が悪いように感じたり、自分のせいだと思ってしまったり、必要以上に自分を責めたりしてしまうタイプ』のこと。

これは主に子供の頃に親との関係が原因で自分を責めてしまうようになってしまうもので、アダルトチルドレン(AC)は基本この「自責タイプ」です。

 

そして、「過剰な義務感(しなければいけない)」や「禁止・制限(してはいけない)」といった「不要な思い込み」が強かったり、何事も悪い方に考えたり、不安や悲しみ(時に怒り)などの感情にさいなまれてしまうのがこのタイプ。

そして「自立しすぎ」とか「頑張りすぎ」な方も多く、ひどくなると「うつ(鬱)」などを引き起こすこともあり、早く心理カウンセリングで解決しておくことが大切です。

 

 

他責タイプとは

次に「自責タイプ」とはある意味似た者同士ながら、真逆の性質(性格)を持つのが『他責タイプ』です。

「他責タイプ」とは、『都合よく人をコントロールしようとしたり、うまくいかないことは自分を省みることなく人のせいにしてしまうタイプ(人)』のこと。

 

この「他責タイプ」は大(モンスター級)から小(プチ)までいます。

モンスター級は「クレーマー」「毒親」「モンスターペアレント」などと呼ばれる人たちで、プチは都合よくお願いばかりしてきたり、“あなたのため”といって人をコントロールしようとする「フレネミー」など、と言うと分かりやすいでしょうか。

 

「プチ」の場合はそれほど実害がないため、あまりそうとみられないこともありますが、自分に非があっても認めないし変えようとしない点は一緒です。

カウンセリングだろうが占いだろうが、相談しに行った先で「耳の痛いことは聞きたくない」「いいことだけ言って欲しい」「(自ら行動したくないけど)都合よく運勢や環境、人間関係を変えて欲しい」というのは大抵「プチ他責」タイプです。

(ちなみにモンスター級になると、何かあっても人に相談しにいくことはありません)

 

「他責タイプ」も「自責タイプ」と同じように、子供の頃に辛い体験をするなど『子供の頃の親との関係に原因』があります。

しかし、どこかで感情や行動のベクトルが逆転し外向きとなったのが自責タイプ。

何か問題が発生したり、都合が悪いことが起こると怒りと共に「お前が悪い」「お前のせいだ」と人のせいにすることで心の平穏(?)や解決を図ろうとします。
※子供の頃の辛い体験などがなくとも、学歴や家柄などの「特権意識」を持つことでこのタイプになる人もいます。

 

強い他責タイプとなると、人を責めたりコントロールすることで問題を解決したり心の平穏を保とうとします。

しかし、この方が楽なので自ら変わろうとはせず、何度も人とトラブルを起こすようになります。

ただし、非常に強い痛みや苦しみを受けて「教訓」となれば変わることもありますが、あまり期待はできません。

 

 

「自責タイプ」の心の中を『闇』とするならば、うまくいかないことは自己中だろうが理不尽だろうがおなしに他人のせいにして怒りをぶちまける「他責タイプ」の心の中は『モンスターを飼っている』ようなものです。

プチ他責であれば「ちょっとワガママ」とか「少し怒りっぽい人」程度ですが、モンスター級ともなると「サイコパス」「自己愛性人格障害」とも言える人も多くみられます。

こうなると無理を通して道理を引っ込めさせるというか、難癖つけて自分の一方的な要求を通させたり、自分に非があろうとも相手に謝罪させ、自尊心や自己承認欲求を満足させようとします。

自責タイプがひどくなると鬱になるのと逆です。

 

「他責タイプ」の人は、何においても自分中心で都合よく物事を考え、都合が悪くなると思考停止して怒りと共に相手を責めるようになるのが大きな特徴です。

別の言い方をすれば「全てにおいて感情的な反応をする、感情的な反応しかできない人たち」なのです。

そして感情的な反応が「常に自分の外側に向き、他人を変えようとする」ことが一番の問題です。

「自責タイプ」も感情的な反応が多いのですが、こちらの場合は「表に出さずに自分の内側に向く」のが大きく違うところです。

 

基本的に他責タイプは「自分さえよければよい」であり、人に迷惑かけるのは気にしませんが「人から迷惑かけられる」のを人一倍嫌がります

また、自分を過大評価しやすく、実力以上の地位や名声を求めたり、問題意識を持ったりして、自己を顧みて成長しようすることは非常に少ない(ない?)のも特徴です。

特に人間関係のトラブルが起こると、自分の非をひたすら隠して「こんなひどい事されて可哀想なアテクシ」と人を非難し、盛りに盛った自分可哀そうアピールを繰り返す「構ってちゃん」も他責タイプでよく見られます。

そして人間関係では「都合よく自分の言うことを聞いてくれる人」「自分にメリットがある人」だけをひたすら求めます。

むろん忠告や助言などは聞くことはなく、ひたすらイエスだけを求めます(そのイエスも、何か気に入らないと、すぐにディスります)。

 

プライドが高く癇癪持ちのくせに自律できない、いわば『自我の肥大したワガママ3歳児のメンタリティ』を持つのが「他責タイプ」です。

そして、こういった特徴が原因で同じようなトラブルを何度も起こすのも特徴です。

 

こういった「他責タイプ」の対処法の基本は『冷静かつ論理的な対応をする』です。

怒ったり屁理屈こねたり、時に泣き落としにきますが、これに流されず徹底的に冷静にいくことです。

もうひとつ、相手以上に怒るなどして『相手より感情的になること』、他責タイプ以上に屁理屈こねたりするのも有効です。

 

「他責タイプ」は自分より弱い(格下の)相手とみるや、都合よく使おうとしたりコントロールしようとしてきますが、『自分より強い相手には絶対関わろうとしない』のです。

だから理路整然と論破したり、相手以上に感情的になったりするのが有効なのです。

 

でもって、この「他責タイプ」を表す言葉がなんかないかな~?と思ってたら、いいのがありました。『拗ねてる(すねてる)』です。

はい、性格リフォームカウンセラーの心屋仁之助さんがよく使われてますね。

ぶっちゃけ、私は大人に対して「拗ねる」はあまりいい表現ではないと思ってたのですが、これにはドンピシャです。仁さんありがとう(笑)

つまりは、「大人になってもだだをこね、拗ねてるばかり」で自分を変えようとせず、感情的な反応で相手を変えようとするのが「他責タイプ」なのです。

 

余談ですが、実は「自責タイプ」はかなり我慢強く、本人が思っている以上に打たれ強くストレスの耐性が強い人が多いです(我慢しすぎとは、我慢できてしまう人なのです)。

これに対し「自責タイプ」は人のせいにして怒ったり人をコントロールすることで問題をないものにし、それによりストレスを避けてきた人たちです。

それゆえストレスの耐性が低く、同時に打たれ弱いヘタレだったりもします(ストレスの耐性が低く打たれ弱いので怒るとも言えます)。

 

また、「他責タイプ」は「自責タイプ」から見ると、社交的で自信があるように見えたりします。

また自分のできないことを平気で言ったりしたりするため、憧れの対象となることがありますが、それは思い違い勘違い。

「他責タイプ」のネガティブな面も含めて「そうなりたい」のなら構いませんが、自責でも他責でもなく、幸せに生きる道があります。それが「自律タイプ」です。

 

 

自律タイプとは

最後に「自律タイプ」ですが、これは自責でも他責でもなく、『しっかりと「自分自身」を持ちながら、客観的に物事をとらえ行動できるタイプの人』のこと。

日々幸せに安心して生きられるよう自分自身の問題を積極的に解決し、過小でも過大でもない「ありのままの自分」を認め評価できるので、無理がありません。

また、日々心地よく過ごせるよう、「自分の気持ち」や「身体(健康)」,「本当にしたいこと」など自分自身を大切にして生きる「本当の大人」です。

 

  • 何がうまくいかないことや問題が起こっても、自分の問題と他人の問題、そして感情的なものとを分けて考えることができるので解決が早い♪
  • 「健全な境界線」を持っていて、それぞれの人に合わせた「適切な距離」で対等の関係で付き合うことができる♪
  • 自立と依存のバランスが良く、自分ですべきことはしっかりこなし頼るべき時はきちんと頼れる。
  • 自分の自由を過不足なく使いながら相手の自由も尊重するので、付き合うとその距離感やたたずまいが心地よい♪

などの特徴を持つのが「自律タイプ」です。

 

「自責タイプ(アダルトチルドレン)」の人は、自分に向き合い自身の問題をきちんと解決していくことで過剰や極端さがなくなって客観的になります。

そして自分の気持ちを大切にし、無理や我慢をやめ、本当にしたいことができるようになります。

そこに、もともとの愛情深さや思慮深さなどの特徴が発揮されていけば、まさに「自律タイプ」になっていくのです。

 

あなたはどのタイプでありたいですか?また、どんなタイプの人と付き合いたいですか?

それが、あなた自身の幸せにも深くかかわってきますよ。

 

自責・他責・自立の3つのタイプ

 

本日もブログをお読み頂き

ありがとうございましたm(_._)m

心理カウンセラー・らぶさん印

 

次回のメルマガ予定

4/24 「癒されるだけ」では解決しない理由
4/27 恋愛と結婚で大きく違うこと


メルマガ登録はこちらから

心理カウンセリングのメンタルセラピー成幸の森
受付時間10:00~19:00(完全予約制)、月曜・火曜定休


「アダルトチルドレンと催眠の専門家」心理カウンセラー佐藤愛彦
詳しいプロフィールはこちら

------------------------------------------
 初めての方へ
 お問合せ
 料金
 お申込み
 プロフィール
 プライバシーポリシー

広告・PR

関連記事

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


※スパム対策のため日本語以外の投稿は無視されますのでご注意ください。