心理カウンセリングで親との関係を重視する理由とは
恋愛結婚・仕事・人間関係・・・人生では様々な悩みや問題が起こります。そして、その原因は禁止や制限、過剰な義務感などを作り出す「不要な思い込み」です。
そして、心理カウンセリングでこの「不要な思い込み」をさらに掘り下げていくと、その殆どが『子供の頃の親との関係』に辿り着きます。しかし、このことに気付いている人はごくわずか。
というのも、それは必ずしも虐待などの「毒親」というわけではなく、むしろ愛情を持って接してくれた親の方が圧倒的に多いからです。
「あれ?愛情をもって接してくれた親なのに、悩みの原因になってしまうの?」って不思議に思うかもしれませんが、そうなんです。
これは、過去(子供の頃)に親との間で多少嫌なことがあっても、親から受けた愛情や育ててもらったことを比較して「些細なこと」と考えたり、無かったことにしてしまう人が殆どだからです。中には悩みや問題の原因が「自分の親にある」と考えること自体に(無意識に)抵抗してしまう人もいます。
「言いたいことがあるなら、ちゃんと言えばいいじゃない!?」と思われるかもしれませんが、それは親目線でのハナシ。
必ずしもそんな自己主張が強い子供ばかりではありません。親の無言の圧力によって言いたくとも言えずに無理や我慢をしてしまい、それが積もり積もって「不要な思い込み」となることも結構あるんです。
子供は親の保護なしに自分ひとりでは生きられません。自分を守り生活のすべてを与えてくれる親は、子供にとって神様にも等しいような存在です。そして、その全ては『親からの愛情』なのです(中には義務だから。。。なんて親御さんもおられるようですが)。
ですからそれと引き換えに、親のすることはたとえ理不尽であっても受け入れるしかありませんし、どんな理由であろうと親が怒るのは「自分が悪いことをしたからだろう」と思ってしまっても不思議ではないのです。
しかしそれは親の愛情とトレードできるものではありません。トレードできないから悩みや問題の原因となるのです。親から受けた愛情は愛情で感謝し、嫌なことは嫌だったことだと認めることが「子供の頃の親との関係が原因の悩み」を解決する第一歩です。
また、大人になってからも「(私がこんなに頑張ったのだから)親も分かってくれるだろう、自分を理解してくれるだろう、自分を愛してくれるだろう」と、親の愛情や理解を得ようと不毛な頑張りを続けてしまう人もいます。
それは「どうにかして親に変わって欲しい」ですが、20年も30年も頑張ってきて変わらないのですから、この先もっと頑張っても変わる可能性はひどく低いもの。そして、もしそれが叶ったとしても、残念ながら今まで頑張ってきたものに見合うものは得られません・・・
また、子供の頃の親との関係性を見直すことについて、「もし親との関係が今より悪くなったらどうしよう・・・」とかえって不安になる方も少なからずおられます。
“子供の頃の親との関係性を見直すこと”とは、「もし子供の頃辛いことがあったら、そのことで親を責めたり非難する」ことではありません。「大人になってからの悩みや問題の責任を親に押し付ける」ことでもなければ、ましてやそのことで親とケンカしたり無理に離れることでもないのです(今も悪影響を与え続けるような毒親は別)。
心理カウンセリングで子供の頃の親との関係性を見直し、悩みや問題を解決してくと、過去のわだかまりがなくなって親と適切な距離感になったり、気兼ねなく話せるようになったり、むしろ今までより良い関係になるものです。
さらに、悩みや問題を抱え心が傷ついたままでも、「きっと親も大変だったのだろう」と親に理解を示すことも、心理学でなぜ親がそんなことをしたのか理解することはできます。
しかし、たとえその理由が分かっても、不要な義務や制限などの思い込みが解消されることも、傷ついた心が癒されることもなく、「無理やり納得する材料」にしかなりません。
心理カウンセリングで悩みの原因となる「子供の頃の親との関係を見直す」ことは、心に蓋をして「あれでよかったんだ」と自分を無理やり納得させたり、なかったことにすることではありません。
その本当の目的は『潜在意識にある不要な思い込みを解消し、蓋をしてしまった本当の気持ちに気付き開放していくのに必要だから』です。
自分自身の悩みや問題を解決するために、過去に「親との間で原因となる出来事があった」という事実を認め、「あなたにとって重い足かせのようになっている思い込みや気持ちを変えていく」ことであり、何よりも「自分らしく幸せに生きる」ためなのです。
それは“あの時辛かったけど、しっかり生きてきたね、よく頑張ったね”と「自分を褒めて癒してあげること」です。
そして、自分のせいかもしれない、もっと頑張っていたら・・・などと「変えられない過去を悔やみ、自分を責めるのをやめること」、さらに「あの時はそうだったけど、これからどうするかは自分で決めていい(変えてもいい)と知ること」なのです。
ちなみに子供の頃の親との関係が何かおかしいと気付く方の中には、親を責める人もいますが問題が解決したり状況が改善されることはありません。
例えば「あの時こうだった、傷ついた、だから今こうなった、どうしてくれる?お前(親)のせいだ!」と親を責めても、その傷ついた心が癒されることも満足することもなく、自分をとりまく状況も変わることもありません。
それどころか、また別の相手に復讐心をたぎらせ、あっちこっちでトラブルを起こすことを繰り返します。なお、こういった他人を責める「他責」タイプの人には心理カウンセリングは効果ありませんので悪しからず。
子供は親から様々なものを受け取ります。それが「愛情」「自由」「自分や家族を大切にする心」「他人を尊重する心」「自尊心」「自立心」などをより多く受け取ることが出来れば、大人となって悩みとは無縁の幸せな生き方をしやすくなります。
これに対し「不安や恐れ」「不要な義務感」「禁止や制限」「罪悪感」などを多く受けってしまうと、悩みやすく何事もうまくいかない人生となりがちです。
そして、子供の頃の親との関係に何か問題があった方は、ことさら愛情に関して「人を愛したり愛されたりすることはどういうことなのか、どんな気持ちになるのか、よく分からないまま(=不安や悲しみ、怒りの方が大きいまま)大人になってしまった人」とも言えます。
こういうことは不要だし、心理カウンセリングでさっさと取り除いて、自分らしく幸せに生き方をしていきましょう、ってことです。
子供の頃の親との問題をそのままにしておくのは、小さな子供のままの「もう一人の自分」をどこか遠いところに置き去りにするようなものです。
その子は、今もまだ決して得ることができない親の愛情を得ようと必死に無理や我慢し続けているのです。そして、あなたが今ある悩みや問題を解決しないかぎり、あなたが最後の日を迎えるその日まで闘い続けるのです。
あなたとその子は心の奥深くでつながっていて、あなたの不安や悩みは「その子からのSOS」とも言えるのです。その子を笑顔に出来るのはあなただけなのです。
心の悩みや問題を解決するには「事実を受け入れること」そして「(変える必要があるものを)自分自身や大切な人のために変えていくこと」の2つが必要です。
これを子供の頃の親との関係性を見直すことに当てはめれば、その時はどうだったかを客観的に見て「子供の頃から心が傷ついていたことを認め、何故傷ついたのか、それが今の自分にどんな影響を及ぼしているのかを理解すること」が事実を受け入れるということ。
そして「傷ついた心を癒したり不要な思い込みを解消するなどしてそこから回復し、幸せな人生を創ること」なのです。
心理カウンセリングで心の悩みや問題を解決すれば、心の平和や自由を得られるのはもちろん、今よりもっと強く賢く柔軟になることができます。
それは、自分を愛し大切にし、大切な人を愛し愛され、沢山の人とより良い関係を築き、人生のリスクを回避したり、もしトラブルや問題が起こっても冷静に対処できて損害を最小限に抑えることができるようになる、ということ。
この時、もし、親との関係性が原因であってもカウンセラーの「決めつけ」でカウンセリングを行っても、クライアントは抵抗してよい結果は得られません。成幸の森の心理カウンセリングなら、自然に無理のない形でその時の状況や気持ちを呼び起こし解消していくことが可能です。
ぜひ心理カウンセリングを上手く活用して幸せな人生創りにお役立てください。
本日もブログをお読み頂きありがとうございましたm(_._)m
「悩みの原因となる子供の頃の親子関係を見直す」シリーズ
・心理カウンセリングで親との関係を重視する理由とは(この記事)
・悩みの原因となる「子供の頃の親子の問題」はなぜ起こったのか
・「親としての責任」と「大人としての責任」
・「子供の頃の親子関係」を見直して得られるもの
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