中高生のお子さんのカウンセリングについて

「アダルトチルドレンと催眠・潜在意識の専門家」札幌の心理カウンセラー≪らぶさん☆佐藤愛彦≫です。こんにちは。

時々、特に中高生のお子さんを持つ親御さんから『うちの子にカウンセリング受けさせたいのですが・・・』というお問い合わせを頂きます。

受けさせたい理由は様々ありますし、それは理解します。

ですがあえて『まず親御さんがカウンセリングを受けてみてください』とおススメしています。

これにはちゃんと理由があります。

お子さん（中高生）くらいの年齢での悩みは、大人の悩みとはだいぶ違ってきます。

心の悩み（問題）の原因とつきつめていくと、「これまでの経験」「現在の環境」「未来への不安」この３つになります。

大人の場合「これまでの経験（不要な思い込み・トラウマ）」によるところが大きいですが、お子さんの場合は『現在の環境』によることが殆どです。

しかもそれは『家庭環境』によるものです。

大人の場合、「現在の環境」は自分で選んでいますし、嫌なら自分で変えていくことができます。

対して子供は基本的に『与えられた』ものですし、自力で変えていくことは相当困難というかほぼ無理なものです。

そして「学校」でのことに関する悩みでも、その心の奥底をひも解いていくと、それはほぼ『親との関係』なんです。

ですから親御さんがお子さんへの接し方をちょっと変えてあげるだけで、解決してしまうことが結構あります。

もし、あなたが子供だったら・・・と思ってみてください。

親の価値観や願いだけを押し付けてくる親と、自主性を重んじてくれる親。

いつも愚痴だらけの親と、明るく前向きな親。

ろくに話を聞かない親と、ちゃんと話を聞いてくれる親。

どっちがいいですか？って聞くまででもないですよね。

では、あなた自身がその「嫌な親」になってはいませんか？

中高生のお子さんのカウンセリングは、初回は必ず親御さんについてきてもらいます。

この時、親御さんがあれこれ話すことに対して露骨に嫌な顔をするお子さんが結構います。

でもってこの子たちのカウンセリングをすると、「本当は親の言葉や態度が嫌なんです（T.T）」という答えが返ってきます。

ほんと、こっちがいたたまれなくなりますが、これ本当なんですよ（。。；）

何か不安、やる気が出ない・・・

イライラする・・・、なんか悲しい・・・

そんな態度や言葉を口にしたり、親に愚痴ってきたら・・・？

それは全てお子さんのSOSです。

親を信頼して『私のことをちゃんと見て！』 と出しているSOSなのです。

なのに、子供に正面から向き合おうせず「カウンセラーになんとかしてもらえばいいわ・・・」 なんて考えていたら・・・？

そんな親の気持ちや態度を子供は敏感に察知します。

それでも親に反抗しながら自立していくお子さんならまだしも、反抗できない子は自分を追い詰めてしまう以外ないのです。

⇒なんとか乗り切っても、将来、自責タイプのアダルトチルドレンになる可能性が大です。

子供にとって「家庭」とはどんなところでしょう？

「この世で一番安心できる場所」ではないでしょうか？

それを作ってあげられるのは親しかいないんですよ。

その最たるものはやはり『親の愛で包んであげること』です。

それは、だた単に優しいことを意味するのではありません。

親にも出来ること出来ないことがあることをはっきりさせたり、ルールや責任を教えたり、悪いことをしたら叱ったり、ということも全て含めての『親の愛』です。

もしお子さんが悩んでしまった時、カウンセラーがその子の本当の気持ち、本当にしたいこと言いたいことを引き出してあげることはできます。

でもね、どんな優秀なカウンセラーでも『親の愛』だけは与えられないんですよ。

カウンセラーが 親代わりになることは絶対に無理なんです。

悩みの原因が「外の環境（＝学校）」にあるのなら、まず家庭で安心させてあげて、それから必要な対策を取ってあげればいいんです。

子供にとって本当に家庭が安心・安全な場になっていれば、家庭で安心できればその重荷と思っていたことから解放されていきます。

お子さんが悩んでいたら、まずは親御さんが『ご自身の悩み』のように受け止めてみてください。

そして、お子さんと一緒になって解決してあげてください。

それが本当の解決への一番の近道、最善策となります。

私もそのお力になれるよう精一杯協力させて頂きます。

本日もブログをお読み頂き

ありがとうございましたm(_._)m