『なんとなく毒親』は「家族ごっこ」がお好き!?
「毒親」というのは、(肉体的・精神的)DVやネグレクトといった、『わかりやすい毒親』ばかりではありません。
一見すると、「良い親」なのに親の毒がある、『なんとなく毒親』というのもあります。
こちらもかなりやっかいです。
この『なんとなく毒親』の家庭は親子ともに真面目、「良い子・良い親」。
加えて親も高学歴、高収入で裕福な家庭だったりすることも結構あり、一見アダルトチルドレンとは無関係のように見えます。
しかし、親の「決めつけ」や「押し付け」「過干渉」などによって子供を縛り、子供の行動に禁止や制限をかけコントロールしてきます。
加えて子供が愚痴や弱音、感情を出すことを許しません。
「子供は常に明るく楽しくいるもの」と思い込んでいるのか、子供が辛い悲しいといった気持ちを口に出したり、弱音を吐いたりすると、それを聞いてあげることはありません。
「努力が足りない」「頑張りなさい」と頑張ることを強制したり、自分(親)はこんなに苦労したんだから・・・など様々な理由で納得させようとします。
特に親への批判や愚痴は絶対に許されず、親にその原因があってもそれを口にする子供が悪者にされます。
もし子供が我慢しきれずに感情を爆発させると、その数千数万倍(?)の感情をぶつけて黙らせます。
親がキレたり、ヒステリー起こしても子供にはどうしようもありませんから、我慢するしかないのです。
その一方で親は仕事や自分の親兄弟のことで不機嫌になって、配偶者や子供に不満をぶつけるなど、外での不満を家庭内に平気で持ち込んだりします。
(片方の親がなだめ役になるか、言っても仕方ないと無視。こちらも子供には我慢しなさい・・・で終わり)
また、本来親が子供を守るのは親の責任ですが、その子供に責任をとらせようとしたりします。
例えば、「学校でいじめではないが、持ち物を壊された」ということがあったとします。
すると親は「ちゃんと先生に言ったの?」と、学校で何とかしてもらうように子供に言います。
しかし、先生がなにもしてくれないとなると、「まったくも~。。。ちゃんと気をつけなさい!」と被害者である子供が悪いことにして終わりにしてしまいます。
とはいうものの、子供にご飯を食べさせないとか、学費をケチることはありません(あくまで出来る範囲で)。
そして、なぜか「家族そろって」の行事をしたがります。
いつも夫婦・親子の仲がよくて、年に数回の家族旅行などに出かける・・・ならいいのですが、仕方なく強制参加みたいな感じなので子供は楽しくありません。
これらは大抵「プライドが高い」&「外面良し子さん」の夫婦(家庭)に起こりますが、もうひとつ、『面倒くさい』のです。
夫婦仲は「仕方なく合わせている程度、ケンカはしない」ですが、「仲が良いフリ」はします。
だから、夫婦できちっと話し合ってルールを決めたり、子供の気持ちを聞いて臨機応変に対応するようなことはしません。
そんな面倒くさいことをするよりも、『自分よりも弱い者(=子供)を強制的に言うこときかせる方が楽』なのです。
子供が自由に行動し、その結果失敗して面倒なことになるよりも、干渉して行動を制限したり、とりあえず必要だからと勉強させておけば余計なことをしないので楽なのです。
家庭内で強制的に波風が立たないようにしているので、はた目には『良い家庭』のように見えるのです。
しかし、これは子供が我慢することで成り立つ『良い家庭』であり、同時に本音のない『家族ごっこ』なのです。
こんな『家族ごっこ』ってどう思います?
え?気持ち悪い?
はい、「キモチワルイ」でいいんです。
「なんとなく毒親」の『家族ごっこ』の家庭の子供は、日常的な暴力や暴言にさらされることはありません。
きちんと食べさせてもらい、学校にも通わせてもらい・・・それも親の愛情なので、自分が我慢を強いられていることとトレードしてしまいます。
だから気付きにくい、だからやっかいなのです。
しかし、親に育ててもらったことと、子供が我慢を強いられることとは別問題です。
それらはトレードしてはいけないし、心理的にはトレードできないものなのです(だから大人になっての悪影響が出る)。
「なんとなく毒親」の『家族ごっこ』の家庭は、一見良い家庭(家族)に見えますが、その子供には人が成長するに最も大切な「安心感」や「精神的な満足」が欠けてしまっています。
それにより自尊心が育たず、大人になっても常に不安を抱え自信がなくなってしまうのです。
さらに身についてしまった「我慢しなくてはいけない」「頑張らなくてはいけない」との板挟みになって生き辛いアダルトチルドレンになってしまうのです。
それが恋愛結婚、人間関係、仕事(お金)全てに影響してきます。
この状態から抜け出すためにはどうしたらいいのでしょう?
まずは「自分の家(親)は何か変だ」と理解すること。
(この渦中にいる間はなかなか気付かないのですが、心理カウンセリングで「自分と親との関係を客観的に見る」ワークをやるとよくわかります。)
そして、早くそこから離れ、自分の心のケアをすること(自分を大切にすること)です。
そうでなければ、いつまでも『家族ごっこ』をし続けることになりますし、下手をすると自分が新たな『家族ごっこ』をしてしまうことも大いにあるのです。
『家族ごっこ』には、上っ面の愛や信頼、絆しかありません。
それをやめると決意し行動する人だけが、本当の愛や信頼絆で結ばれた家族、あたたかな家庭を築いていけるのです。
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