[公開]:2023/02/05

なぜカルトやトンデモは「悩みのメリット」を強調するのか?

 

「鬱や悩みは「得をする」・・・わけがない」の続きです。

 

なぜカルトやトンデモは心の悩み・問題に「メリットや得がある」と強調するのでしょうか?

それは『普段から損得で動いているから』で、自分が損得で動くので他人もそうであるとしか思わないからなんです。

ですが、もうひとつ、何事も「肯定的な意図」があるからです。

 

心の悩み・問題に「せっかく」「得がある」「ギフトだ」などは、フツーに考えれば、というか、ちょっと離みれば「おかしなこと言ってるなぁ・・・」というのが分かると思います。

では、こんな不可解なことをするのでしょう?

アダルトチルドレン特有の悩みにも関係するのですが、人の言動には必ず「肯定的な意図があるから」です。

 

実は私のセラピーでも、悩みや問題に対し、「もしメリットがあるとすれば、どんなことがあると思いますか?」という質問をよくします。

これは「思わせる(催眠)」ではなく、『悩み・心の問題解決のため』の質問です。

というもの、いくらデメリットがあるとわかっていても、それだけでは「改善しよう、解決しよう」と思ってもなかなか変えられないもの。

 

人は必ず肯定的な意図によって行動します。

一見、デメリットだらけで、他の人からしたら「なんでそんなことするの?」と不思議がられるような行動でも、本人にとっては『何か肯定的な意図があるから』なのです。

明らかにデメリット>メリットであっても、そのメリットが「役に立ってない」ことを理解しないとその行動をやめないのです。

 

例えば、『子供の頃から親の過干渉で散々嫌な経験をした人』は、大人になっても自分の意見や気持ちを伝えることが苦手になります。

それは、こんなプロセスになっています。

 

親に反論しても何一つ理解されず傷つくばかり。。。

なら『気持ちを押し殺して従う方がマシ(=言わない)』という選択を繰り返し、言いたいことが言えなく(言わなく)なってしまいます。

そして、大人になっても言いたいことが言えなく(言わなく)なってしまいます。

行動的にみれば「言わないことで最悪を避けようとする」ということで、これが『肯定的な意図・目的』です。

 

でもこれは「嫌なこと(最悪)を回避するため」の、「それ以上嫌な思いをしないためのメリット」であり、『仕方なくそれを選んでいる』にすぎません。

持っていたら「わあ♪素敵ね♪♪♪」なんて間違ってもならなりません。だから嫌な気持ちになるし、悩むし、なのです。

でも、自分でこういったことが起こっている、そういう選択をしていることを理解し、そのことが『今は役に立っていない』ことが心底わかると、その行動をやめる(違う行動をする、行動を変える=解決)ようになるのです

 

確かに変えたくない、変わりたくない、その方が構ってもらえる・世話をしてもらえるなどの「得」を目的とする人達はいます。

でもそれは自己中、あれが悪いこれが悪いと文句をつけているだけの他責タイプの人です。

自分が悪いのかも、と自分を責めてしまう自責タイプのACとは違いますし、分けて考えないといけないのです。

 

他の心の問題も鬱も「結果的にそうなった」のであって、積極的にそのメリットを選んだ、つまり『なりたくてなった』ではないのです。

 

なのに心の問題・悩みに対し「得がある」「ギフト」「大事なメッセージ」などと、『大きなメリットがあるようにみせかける』のは・・・

必要ではないのに必要だと思わせたり、依存させたり、といった『自分たちにメリットがあるから』です。

これが彼らにとっての「肯定的な意図」です。

 

そして、屁理屈をこねまわすだけのトンデモ・カルト。

いらぬ押しつけをして断られたりすると「せっかく言って(して)あげたのに」とのたまう人たちです。

それは「思わせるという催眠」であり、『言う方にだけメリットがあるもの』ということを忘れないでください。

 

そして、アダルトチルドレン特有の悩みにも必ず「肯定的な意図」があります

それを早く見つけ出し適切に処理することが解決につながることを、こちらは「しっかりと」覚えておいてください

 

本日もブログをお読み頂き

ありがとうございましたm(_._)m

心理カウンセラー・らぶさん印

 

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