めっちゃ気にしてるのに「気にしてません」って心理
最近、SNSでの投稿を見てちょっと思ったこと。
心理カウンセリングで、「そんなに気にしてないのですが・・・」と言いつつ、実は『すっごく気にしている』、そんな相談がたまにあります。
こういう方は気になるのですから『気になります(これは嫌です)』とはっきり言う方が早く解決します。
今回はそのSNSの投稿もからめてお話したいと思います。
その気になった投稿がこちら(原文ママ)
僕、「よーし、育児ゴリゴリやるぞ~!」ってな意気込みだったんですけど、育児教室の先生や助産師さんがみんな「ママが~」「ママは~」ってママ主体で話をするし、男性が参加出来ないものもたくさんあったりするので、僕自身は別に気にしないけどあれで心が折れる父親もいると思うから改善して欲しい
出典:yoppymodelさん
これに対し賛否両論、というか炎上しています。
私的には、前提としてパートナーシップの点から「家事育児は男性(夫)もやって当たり前」、育児講座(セミナー)にもっと男性も参加できるようになればいいとは思います。
が・・・
この投稿はいいこと言っているようで、「ん?」と大いにクエスチョンがつきました。
私が変だと思うのは、まず、
「僕自身は別に気にしないけどあれで心が折れる父親もいると思うから改善して欲しい」
という部分で、「なんか面倒くさい人だな~」って感じ。
というのも、「気にしない」のに問題視するって、『いい人に見られたい(ACは悪く思われたくない)』なんですよ。
さらに主語が「私」ではなく「心が折れるかもしれない父親」。だから余計に変。
結局『気にしている』だから、それならそれではっきりと『私はここが気になります』と言った方がストレートに伝わりやすいのです。
それと「育児ゴリゴリやるぞ~!」の前半部分。
これ、やる前から変な意気込みする人って、結局何か文句付けてやらなかったり、やらない言い訳をする事が多いので「?」でした(ツイ主がどうかはわかりません)。
育児講座のことを問題にしているけど、『実際に育児するかどうかどうか』が問題なわけで、講座にこだわる必要はないのです(もちろん、講座もあっていい)。
必要なことは身近の経験者、つまり「母親(実母義母)」に聞くのが一番早いし、『やりながら覚える』でもいいわけです(というか、でなけりゃ覚えられないでしょ)。
そこまで考えると、「講座行けないと心折れる男性って・・・」となるわけです(ちなみに相方も同意見)。
ちなみにSNSで反対というか否定的な意見としては「そんなことで心折れるとか言うな」「やらない言い訳するな」みたいなものが多く・・・
賛成派(擁護派)は「心折れる=それで育児しないではない」「男性も子育てに参加しやすいように問題提起しているだけなのに何が悪いの?」みたいなものが多い。
つまり、反対派は「実際に育児するかどうか」を問題にしていて、賛成派は「講座に参加すること、育児に参加しようとする姿勢が大切」と言っているわけで、これじゃ話がかみ合うわけがない。
そもそも「気にしない」であれば問題提起ではなく、「こうでした~」になるはずです。
結局もとの発言はこれら両方の要素が入っているので、こうなって当たり前というか、話をややこしくしているわけです。
では、これはどうでしょ?
「育児教室に参加しようといくつかあたってみました。
でも育児教室の先生や助産師さんの多くがママ主体で話をするし、男性が参加出来ない講座もたくさんあって残念でした。
男性も参加しやすいよう、こういう部分は改善して欲しいものです。」
これなら「そうだよね」って意見の方が圧倒的に多くなるのではないでしょうか。
これは主語が『私』、だから伝わるのです。
先のは『私関係ないけど、心折れそうな男性のために改善してね』なんですよ。
主語が「私」ではなく、ホントにやる気ある?みたいな人。
その結果「男性も参加できるように」が薄まって伝わらない上に、イラっとしたりカチンとくる人が出てしまうのです。
だから「気にしてない」ではなく、気になるのなら『気になりますとはっきり言いなさいよ』ということなんです。
ちなみに、「ママだって心折れるって発言あるのに、なぜ男性は言っちゃいけないの?」という擁護(反論?)ツイートがありましたが・・・
ヲイヲイ、家事育児をワンオペで必死に頑張って心折れそうなママさんと、講座に行けないからと心折れるような男性を一緒にするっておかしいよね。
実はこういう論法するのは「自分も同じように文句言いたいから否定するな」で、「他責タイプ」である可能性が高いです。
もちろん賛成も反対もどっちにも『自分正義』で押し付けてくる人はいるので、そこは注意しないといけません(というか、そういう意見はスルーしましょう)。
しかし、今回みたいな場合「どっちが正しい」みたいな見方をすると、事の本質が分からなくなって流されてしまいます。
気になることは「気になるとはっきり言う」は『自分を持つ』ということでもあり、「どっちかに傾いて流されてしまう」ことを防ぎます。
気になるなら「私は気になります」とはっきり言った方が伝わるし、解決しやすくなります。
そして、何が大切なのか、その本質を見失わないようにすること。
この2点を意識するだけで、あなたの「気になる」もサクッと解決しやすくなりますよ。
本日もブログをお読み頂き
ありがとうございましたm(_._)m
メンタルセラピー成幸の森
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「アダルトチルドレンと催眠の専門家」心理カウンセラー佐藤愛彦
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