毒親にならない方法

 

「毒親にならない方法はありますか?」時々心理カウンセリングで聞かれることがあります。

「毒親」「アダルトチルドレン」という言葉が広まり、同時に『親子間での連鎖が起こり、毒親の子は毒親になる・・・』という情報もあったりして、不安になられる方もおられるのかもしれません。

では、毒親にならないようにするためには、どうしたらいいのでしょうか。

 

毒親とはDVや虐待(精神的・肉体的な暴力をふるう)、ネグレクト、過保護や過干渉など「子供に悪影響を与えてしまう親」のこと。

ACチェックリスト(子供時代の家庭環境チェック)に該当するような親(家庭)です。

 

ですから、まず多くの人が思い浮かべるのは、毒親にならないために「チェックリストに当てはまるような親にならない(子供に悪影響を及ぼすようなことをしない)」ということではないでしょうか。

ですが・・・・

 

「○○しない」というのは、あまりいい方法ではありません。

というのも、アダルトチルドレン特有の悩みのひとつ、「してはいけない(禁止)、しなければならない(義務)」と同じようなものだからです。

下手すると不安やイライラを増大させ『良い親にならなければ(毒親になってはいけない)と思い込む毒親』になってしまうかもしれません。

 

大切なのは「〇〇する」、つまり『子供に良い影響を与える親になる』ことです。

それは「親としての責任を果たす」、「子どもと向き合う」、「子供がある程度の年齢になったら子供の自立を促したり、ひとりの人として尊重する」などができる親。

例えば、趣味や習い事など「興味を持ったことはできるだけ体験させて、本当に好き(やりたい)と思えるものに出会えるようにする。それに出会えたらそれで飯が食えるように応援する」なんていうのもいいですよね。

 

ですが、こういうものは「子供とどう接するか」という子育て論的なものになりがちです。

それだけではなく、「親自身の生き方」も子育てと同じくらいに大切だということを忘れてはいけません。親の生きざまは子供にものすごく影響します。

 

でもそれは、決して「完璧な親」という意味ではありませんからね。

心理カウンセリングの相談で、不安やイライラの原因が実は「完璧な母親になろうと頑張すぎ」というのがあります。

でも、子供が望むのは「完璧な母親」じゃなくて、『いつも笑っていて、忙しいなりにも構ってくれたり遊んでくれる母親』だったりします。

 

また、「毒親」を別の側面から見れば、まず『過剰か足りな過ぎるか、極端』です。

虐待やDVなどは論外ですが、過干渉や過保護は「子供に期待しすぎ」や「子供に依存する(自立させない)」という極端なの対応なのです。

そして『自分の親やパートナーとの関係に問題がある』『精神的に不安定』というのも毒親の特徴です。

自分の親やパートナーとの不仲が原因での不安やイライラを子供にぶつけたり、都合のいいところだけ「子供なんだからこうすべき(親だからこうしていい)」とか。

毒親というのはそういった問題があるのに「人のせいにしたり、自分で変えようとしない」、それが子供にも悪影響を及ぼすのです。

 

 

ですから、毒親になりたくないと望むなら、『まず、自分が抱えている心理的な問題を解決すること』、そして『パートナーと良好なパートナーシップを築くこと』です

これは自分自身の精神安定につながりますし、夫婦仲や(自分の)親との関係が良いと、そういったことも子供によい影響を与えます。

 

例えば、夫婦間で「ありがとう」「ごめんなさい」が日常的に言えていますか?

それがしっかり出来ている夫婦はパートナーシップがいいし、ストレス少なくニコニコしています。

では、夫婦間で愚痴やケンカ(無視)が絶えず、いつもピリピリしたり不安になっている親とでは、どちらが子供に良い影響を与え、どちらが悪影響を与えるかは言わずもがな、ですね。

 

また、パートナーとうまくいかず、その不安やイライラを子供にぶつけたり・・・

さらに極端になってしまって子供に価値観を押し付けてたり過干渉になったり・・・

パートナーに甘えられない満たされないことで子供に依存したり・・・

 

パートナーシップと、子供との関係って、別物じゃないんです。

ものすごく関係しているんです。

これ、効果絶大ですから、騙されたと思って、やってごらんなさい。

 

そもそも、ですが、「毒親になったらどうしよう」と心配する人ほど(こういうのは自責タイプ)その心配は低いです。

だって、そんなことも微塵も考えない、うまくいかないのは他人のせい、そして子供を都合よくコントロールしたがる『他責タイプ』が毒親になるのです。

 

完全な親など存在しないし、子育てに正解などないように、あまり心配しすぎないことです。

ただ、「毒親になったらどうしよう」と不安になってしまうのは、結局は今何かしらの不安やうまくいかないことを抱えているからで、その不安やうまくいかないことをまず解決することです。

結局は親がニコニコしていたりコミュニケーション良いこと、に尽きるのですから、そのためにどうしようか?と考えるのが最も良い対策になりますよ、ってことです。

 

 

本日もブログをお読み頂き

ありがとうございましたm(_._)m

心理カウンセラー・らぶさん印

 

広告・PR

次回のメルマガ予定

10/23 親に甘えられなかったアダルトチルドレンの回復改善方法
10/26 イベント行って夫婦喧嘩/それは夫婦の問題です


登録するだけで個人セッション料金10%OFFクーポンが付いてくる!
ちょっとした疑問質問にもお答えします。
成幸の森メルマガ登録はこちらから

心理カウンセリングのメンタルセラピー成幸の森
受付時間10:00~19:00(完全予約制)、火曜定休


「アダルトチルドレンと催眠の専門家」心理カウンセラー佐藤愛彦
詳しいプロフィールはこちら

------------------------------------------
 初めての方へ
 お問合せ
 料金
 お申込み
 プロフィール
 プライバシーポリシー

関連記事

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


※スパム対策のため日本語以外の投稿は無視されますのでご注意ください。