マインドコントロールとは

マインドコントロールとは「相手を都合よくコントロールする、催眠の悪用」です。

洗脳ほど重くはありませんが、逆に身近なところにも存在するので注意が必要です。

このあたりを少し詳しくお話したいと思います。

少し前のことですが、タレントの中島知子さんと占い師の関係が「マインドコントロールではないか？」と騒がれたり、元XJAPANのTOSHIさんが自らの洗脳体験を語った本を出して話題になりました。

まずは洗脳とマインドコントロールの違いから。

「洗脳」も「マインドコントロール」もどちらも主体性や自由が制限されてしまい、限定的な考えや価値観だけを正しいと信じ、言いなりになっている状態であるのは同じです。

しかし、「洗脳」は暴力的な（生死に関わるような）方法で人格まで変えてしまうのに対し、マインドコントロールは言葉巧みにコントロールする、いわば「程度の差」だと思ってください。

怖いのは洗脳の方ですが、要注意なのはマインドコントロールだったりします。

というのも、怪しい宗教やセミナーだけでなく、社会のあちこち、親子関係など意外と日常的なところにも存在するからです。

そして、マインドコントロールに限って言えば、本人が気付かないうちにコントロールする側に都合のいい価値観を持たされ、思考や行動をコントロールされてしまうことが最大の問題です。

「必要であるかないか」とか「望む望まない」に関係なく【必要であると思わされててしまう】のです。

つまり、『自主性・主体性を失くしてしまっている状態になってしまっている』、ということ。

そうなってしまうと、第三者からすると「それはおかしいでしょ？」とツッコミたくなる状態でも、本人だけは「これが正しい」とか「これが幸せ（or幸せになれる）」と信じて疑いません。

それどころか、なぜそんなことを言うの？間違っているのはアナタよ！と逆ギレされます（泣）

なぜこうなってしまうのか？

もう少し別の言い方をすれば『かける方にだけ都合の良い依存状態を作り出す、催眠の悪用』なんです。

本来、健全な人は「依存と自立のバランス」が取れています。

しかし、マインドコントロールされてしまうとそのバランスを崩し、大きく依存に傾きます。

自分ではしっかり自立しているように錯覚しているだけで、都合のいい依存関係にされてしまいます。

加えて「コントロールされている」ことに気付きませんし、一旦コントロールされてしまうと自力ではなかなか解けません。

マインドコントロールの特徴

考えや行動の制限、社会との矛盾に気付かない

何か使命感を持たせ、コントロールする側の利益に貢献させる

コントロールする人・団体（および関係者）だけが正しく、他は全て悪

批判はおろか疑問を持ったり、他と比較することはNG

いいように使われ、喜んで搾取される

問題が解決していないのに、本人は解決した（解決する）と思い込んでいる

状況が悪くなっても「これが幸せ」もしくは「絶対良くなる」と信じて疑わない

などなど・・・

マインドコントロールと言うのは、規模の大小はありますが、皆さんが思っている以上に身近にあります。

TVやSNS、親や配偶者からのコントロール・・・、詐欺や悪徳商法にもマインドコントロール絡んでいることがよくあります。

なぜマインドコントロールが良くないのか、その最も大きな理由は、「その人の自由や主体性が奪われ、都合よく使われるだけ」になるからです。

言うまでもなく「自分らしく」とか「個性的」なんてものもありません。

こういうことを聞くと、もしかして占いやスピリチュアル系のこと？と思うかもしれません。

そういったところにもよく起こりますが、起業などのビジネス系セミナーでもあります。

もちろんカウンセリングやセラピーなど心理系にもあります（＠＠；）

多くは講師の自尊心と利益を満足させるため。さらにリピート目的でコントロール仕掛けてきます（・・；）

そして表面的には「お客さん」ですが、その実『いいカモ』扱いです。

悩みを解決したり、成長してもらっては困るし、卒業させないよう、ずっと必要だと思わせるのです。

中には『プチカルト』と化しているところさえあります。

まあ、もしアナタが、ふわっふわっに浮ついて依存心丸出しの「お花畑」がいいというのであれば、それはそれで自由ですから、構いません。

そのように「自分で選んでいる」のであれば、他人がとやかく言うことではないし、いいと思います。

しかし、例えば「お花畑セラピーなのに本格派を装い、結果、受講生をコントロールすること」が問題なのです。

そして、アダルトチルドレンのように、「何かうまくいかない」「運が悪い」と思っている人ほどコントロールされやすいので注意注意・・・なんです。

では、マインドコントロールされないようにするためにはどうしたいいか？その最善策は、とにかく客観的に見て考えること、少しでも変だと思ったらそこを離れること。

もうひとつ、自分自身に問いかけてみることです。

それも「正しい間違っている」といった善悪判断のような問いかけではなく、

今、本当に必要かどうか・・・

それは本当に自分の役に立つものかどうか・・・

これから本当に必要かどうか・・・

という問いかけをしてみることです。

でも、（なんか魅力的なこと言われるので）どうも判断つかない・・・のなら、利害関係のない第三者に相談し、その意見を「参考」にしてみることです。

つまり、コントロールされないためには、様々な可能性を考えたり、他と比較したり、多種多様な人付き合いをすることに尽きます。

この世はどんな業種でも玉石混合状態です。

残念なことに、心理系だろうが自己啓発や占いだろうが、「売れているから」といって玉とは限りません。

石ではなく玉を見抜く目が必要ですし、もしハズレを引いてしまった時にどう対処するか？、そこを押さえておくことも大切です。

無駄もリスクも減って効率よくなりますし、どんどん「石」ではなく「玉」を引くことができる＝ハズレを引くことが少なくなります。

このブログを読んで頂いている皆さんには、マインドコントロールにハマって遠回りすることなく幸せを創って頂きたいと思います。

本当に人生にプラスになるように心理を活用して頂きたいのです。

でもって、こちらも超重要。

『マインドコントロールされないための７箇条』

ぜひお読みください。

2014.11.20

マインドコントロールされないための7箇条

マインドコントロールを仕掛けてくる人は大抵、ターゲットを大いに褒め認めたり共感する「フリ」をして信用させます。次に不安や恐怖をあおったり、情報操作でコントロールしてくるのです。そうならないための「マインドコントロールされないための7箇条」です。

本日もブログをお読み頂きありがとうございましたm(_._)m