[公開]:2014/07/23/[更新]:2020/01/13

「催眠術」と「催眠療法」の違い

心理カウンセリングのメンタルセラピー成幸の森。

「催眠と潜在意識の専門家」札幌の心理カウンセラー「らぶさん☆」こと佐藤愛彦です。こんにちは。

本日は『催眠術と催眠療法の違い』についてお話ししたいと思います。どっちも催眠を使いますが、どう違うのでしょうか???

 

みなさんは『催眠術』と『催眠療法』という言葉はご存知でしょうか? 多分『知っている』という方の方が多いのではないかと思います。では催眠術と催眠療法の違いはご存じでしょうか? 多分、こちらは殆どの方が知らないと思います。

その違いを知って頂きたいのは、催眠療法を効果的に活用して頂きたいからです。

というのも、以前ワタクシが『催眠療法やってます』と言ったら、すごぉ~い!何でも言うこと聞かせちゃうんでしょ?」とか、「催眠術ですか!すごいですね、今度教えてください!」などと言われること、かれこれ数十回(・・;)

うーん、「催眠術」とは一言も言ってないですし、催眠術と催眠療法は違うんですけど。。。

 

これって多分、TV番組の影響でしょうけど、「催眠術はスゴイ!なんでも思い通りに自分を変えてくれる」みたいに思われている(誤解されている)からだと思います。

さらにその影響か「催眠」とつけば何でも一緒、『催眠術=催眠療法』みたいに思われてしまっているようです。ホント、それこそ催眠なんですけどね(笑)心理カウンセリングのお問い合わせでも、催眠術と催眠療法がごちゃになっちゃっている方が結構おられます。

 

もし、
どんな悩みも一発で解消!
性格(人格)が一瞬して変わる!!
気になるあの人も催眠でもうあなたにメロメロ!!!
本当にそんなことができるなら、スゴイことです。もし本当に出来るのなら、それこそ個人セッションは1時間30万円でも安いですよ。その方法、ぜひワタクシに教えて下さい(笑)

 

でもって肝心の「催眠術」と「催眠療法」ですが、その目的が根本的に違います。すっごく簡単に言うと催眠を使って人をコントロールする目的で行われるのが『催眠術』です。「意中の人をその気にさせる催眠術」みたいなやつは、モロこれ。身体の一部を動かなくさせる、意図しないことを言わせる、幻覚を見せる・・・全部「言うことを聞かせる=コントロール」なわけです。

これに対して「催眠を解く」「自分で人生をコントロールする」。この目的に行われるのが『催眠療法』です。

「悩み」とはネガティブなことだけに集中し、他に選択肢がないと思い込んでいる状態です。一種の自己催眠にかかっているようなものです。ですから、まずその自己催眠を解かないといけません。そして、今までと違う選択をしたり、新しい価値観に変えることで悩みが解決できます。

さらに、心地よい(楽に生きられる)価値観や未来像(イメージ)を持つこと、様々な選択肢から最適なものを選んでいくことで人生が満ち足りたものになっていきます。これが「自分で人生をコントロールすること」であり、これも催眠です。しかし「悩み」とは180度逆です!楽にこういう状態にもっていくのも催眠療法です。

このように、催眠術と催眠療法は根本的に目的が違います。

 

ちなみにワタクシの催眠療法ではヒプノセラピーを除き、催眠をかけません(`・ω・´)

え?どういうこと(・・;)???正確には「催眠誘導をほとんどしない」ということです。『催眠誘導』は文字通り「催眠状態に誘導しますよ」ってことで、「アナタはだんだん眠くな~る」とか「だんだん心地よくなる・・・」みたいなやつ。催眠状態に誘導して、暗示を入れていきます。

では「催眠誘導を使わない」とはどういうことか、精神科医で催眠療法家のM.エリクソンのエピソードを例にして説明しますね。

 

母親に連れられ、夜尿症の男の子がエリクソンのもとに相談に来ました。そしてエリクソンは催眠誘導を・・・しませんでした(・・;)

ではどうしたかというと、その男の子に朝早く起きて好きな本を書き写すように指示。『男の子が書き写した字をほめ続けた』のです。1ヵ月もするとウソのように夜尿症がなくなったそうです。

実はこの男の子、学校の成績があまりよくないために、親によく叱られていました。それがいつの間にか『学校・勉強が怖い』となり、夜尿症を引き起こしていたのです。それを「いつもと違った行動」をさせ、それを「ほめる」ことが「勉強は楽しい」という暗示ににつながり、夜尿症を改善してしまったのです。なんかスゴくないですか?

このように催眠療法というのは必ずしも催眠誘導を必要としないのです。

 

さらに催眠状態というのは「潜在意識(無意識)とつながりやすい状態」で、「(良くも悪くも)集中している状態」です。そして心理カウンセリングで使う心理療法は、それ自体が『潜在意識(無意識)を扱うワーク』です。そこに催眠を応用すると、心理カウンセリング=心理療法の効果が上がります。

ですから、ワタクシの心理カウンセリング個人セッションでは「催眠を解く(覚醒させる)」「新しい(心地よい)価値観を作る」「心理療法のワークの効果を高める」ための催眠療法を使っています。

 

催眠というのは本来、「かける(入れる)」「解く(切る)」が必ずワンセットです。どちらか一方ではダメ。その両方があってこそ、本当の効果を発揮します。

しかし、実際には「かける(かかる)」ばかりになっていて、これが大問題なのです。心の悩み・問題解決で重要なのは例外なく『催眠を解く(切る)』なのです。占い師やコーチを含め、「いいカウンセラー/セラピスト」というのは、『催眠療法』を習っていなくとも、この点をしっかりと使っているものです(`・ω・´)

 

ワタクシ的には、催眠術だろうが催眠療法だろうが、「どう使うか」にかかっていると思います。ことさら催眠療法には、そういった倫理観も強く求められると考えています。

だがしかし、中には「催眠療法(セラピー)」といいつつ「自分の都合のいいように、人をコントロールする」ことを目的にする、よからぬ輩もいるのも事実です。それは、どんなに素晴らしいお題目を掲げようが『悪用』だと思いますし、こういう方たちは『催眠療法』という名前は使わないで欲しいものです。ホント迷惑ですから(怒)

あくまで一個人の考えですが、コントロールや与えられるだけの(依存させる)催眠ではなく、幸せな状態を「自分で創る」ための催眠こそが本当に必要なもの・使うべきものだと思っています。そのサポートになるものだけが『催眠療法』なのです。

ぜひ催眠療法をそのために活用して頂きたいし、そのような催眠療法を行っているカウンセラーやセラピストを選んでいただきたいと思います。

 

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催眠術と催眠療法の違い

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