鬱や悩みは「得をする」・・・わけがない

 

心理系に限らず、悩み・心の問題には「目的がある」「ギフト」「得がある」などと、『大きなメリットがあるようにみせかける』人たちがいます。

そして、これらはアダルトチルドレンは絶対に近づいてはならない言葉(人)でもあります。

 

少し前ですが、「せっかく鬱になったのに」という言葉を使っている心理系の人がいてびっくり・・・というより唖然としました。

メンタルの悩みや問題を、「せっかく」はもちろん、「それは大事なメッセージ」、「なんでこんないいもの使わないの?」と言われたらどう思います?

あ、そうなんだ・・・と思ってしまったアナタ!、ちょっと、いやかなりヤヴァイです。

 

「せっかく」ってどういう時に使います?

・せっかく休みをとったのに
・せっかく買ったのに
・せっかく来たのに雨・・・など、

良いものを活かせない時』ですよね。

 

じゃあ、鬱(うつ)ってどうでしょう?

「鬱になります!」と望んでな人るも、「鬱になってよかった!!」という人も、見たことも聞いたこともないのは、良いものではないからです。

そもそもなりたくてなったわけではないのに、「良いもの扱いする」って一体・・・?

 

「せっかく鬱になったのに」だけではなく、「悩みには得がある」も、「痛みはギフト」も、「悩みには目的がある(自分で選んだ)」も、全て同じです。

こういうことを平気で言っちゃう人たちって、『心の悩み・問題を抱えたことはないし、理解する気もないなければ解決する気もない』からでしょう。

 

そして、メリットがあるような表現をするのは『言う方にメリットがあるから』です。

「せっかく鬱になった」は2つの暗示を与えることができます。

 

(1)解決しなくていい(=解決させない)

解決しなくていい、という暗示は、自己中的な行いでうまくいかず「こんなにかわいそうなアテクシ・・・」と悩んでる人たちには福音となります。

また、本当は改善したい(必要がある)人たちに「改善しなくていいかも」と勘違いさせることができるし、そういう人たちを呼び込むことができます。


(2)自分が悪いのかも、という罪悪感

もう一つの暗示は「罪悪感」です。

罪悪感を持たせることで「ここで言われていることが必要なのかも」と勘違いさせることができますし、さらに従わせる・言うことを聞かせることができます。

そして、これらによって『依存させることができる』のも、言う方にとっての大きなメリットです。

 


これを別の言い方すると、カルトやトンデモさんたちが好んで使う、『“思わせる”催眠』です。

もっとも、「自己中がすぎて自分を振り返ることない人」、「自分に非があっても絶対認めず“周りが悪い、何で私ばっかり”が口癖のような人」、「何か理由をつけて解決したくない人」には役に立つというより「需要と供給」の関係になるでしょう。

でも、鬱や心の悩みはもうたくさん、早く解決したいし早く手放したいという方にとって、「解決させない&罪悪感」というトンデモは福音どころか問題の先送りで余計に苦しめることになります。

さらに、もし、「私、本当に解決したいんです」と食い下がったら・・・?

・・・「そうなったお前が悪い」で突き放されて終わりです(その方法・手段がないので)。

 


こういうのは、「思わせる」「屁理屈こねまわすだけ」の心理学ですし、基本的に『言う方にメリットがあるもの』なのです。

自己中・他責タイプが望むもの喜ばれるものと、心の悩み・問題を本当に改善したい自責タイプの方に必要なものは全く違います。

前者は後者にとって必要ではなく、下手すると余計に傷を広げることになります。

また、後者は前者が望むものではなく、喜ばれるものではありません。

だから「自責タイプのアダルトチルドレンは絶対近づいちゃダメ」なのです。

 

ちなみに、パッと見で「なんかよさげで楽しそう・・・」で近づいてしまう人もいますが、「中はドロドロ・・・」というのがオチですから、そのあたりもよく考えてくださいね。

 

さて、もう少し続きというか、お話したいことがあるので続きはこちらを。

 

 

本日もブログをお読み頂き

ありがとうございましたm(_._)m

心理カウンセラー・らぶさん印

 

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