アダルトチルドレンは「なぜ泣いてしまう」のか?
アダルトチルドレンは『よく泣いてしまう(泣きやすい)』という特徴があります。
大抵、子供の頃もですが、『大人になってからも』なんですね。
これ、「性格的に泣きやすいから」ではありませんし、ましては悪意がある人が言う「泣けばいいと思っている」とかでもありません。
毒親・毒になる親を含め「たかが泣くくらいで・・・」という人もいますが、アダルトチルドレンにとっては切実な問題です。
ちなみに無理して泣くことを我慢すると、今度は鬱(うつ)の方に向かいますから、要注意です。
なぜ「よく泣いてしまう」のか、それは・・・
『心がいっぱいいっぱいだから』です。
心が強いとか弱いとかの話ではなく、もう『メンタル的にキャパオーバー』な状態なんです。
心が常に爆発寸前まで膨らんだ風船のようになっていて、ちょっとつっつかれると、パンっ!と破裂してしまうのです(何度も何度も・・・)。
では、なぜ「心がいっぱいいっぱい」になってしまうのでしょう?
その原因は、まずは「親」です。
本来、健全な家庭の親は子供の「身体」はもちろん『心』も守り、子供が安心安全に過ごせるよう気を配ります。
家庭が『安全安心の場』となり、外でちょっと嫌なことがあっても、家に帰れば話を聞いてもらったり癒されたりして安心し回復します(自信や自尊心なども育まれます)。
これに対し、不健全な親(毒親・なんとなく毒親)の家庭では、過干渉や強制・押しつけが強かったり、ヒステリックだったり、(肉艇的精神的)DVもあったりで、家庭が安全安心ではなく『ストレスの場』です。
これに「余計なことを言うな」「我慢しなさい」などの『親ルール』が拍車をかけます。
家では親ルールに従っていれば、とりあえず嫌なことは起こりませんが、外ではそうはいきません。
親ルールに従っていることでからかわれたり、嫌味を言われたり、悪意や時にいじめの対象となってしまいます。
「家庭でのストレス」に「嫌なことをされた」プラス「(親の)言われたとおりにしているのになぜこうなるの?」が重なり、いたたまれなくなって泣いてしまうのです。
子供なのに、すでにキャパオーバーなのです。
大人になっても変わりません。
親と同居していれば何かしらストレスが溜まりますし、親と離れて一人暮らしをしていても、心にはこれまで蓄積されたものが残ったままです。
やっぱり心がいっぱいいっぱい。
嫌なことが起こると、今度はその「嫌なこと」プラス『似たような過去の嫌な出来事』を無意識に思い出し、キャパオーバーで泣いてしまうのです。
心が健全な人(ACのように親や過去の嫌な出来事を抱えこんでいない人)からみれば、些細なことであっても、アダルトチルドレンにとっては、ものすごいショックに感じられてしまうのです。
だからアダルトチルドレンに必要なのは、「心が(マイナスの思いで)いっぱいいっぱい」の状態から、『心に余裕を持つ』状態に変えることです。
アダルトチルドレンがよく思ってしまう『(弱いから)心を強くする』ではありません。
それには、まず「今起こった嫌なこと」はもちろん『過去の嫌なこと』を癒してあげること。
生き辛さの原因となっている『不要な思い込みを解くこと』です。
そうやって心に余裕を持たせ、自信をつけ自尊心を回復し、今度は『うれしい楽しい』で心をいっぱいにすることができます。
そうなると多少の嫌なことは受け流せますし、きちっと「嫌なことは嫌と言える」「自分の心を満たす、心地いいことを選択する」などの『柔軟性』を持つことができるのです。
本当の意味で嫌なことは過去のものとなり、『本当の自分』で楽しく生きることができるのです。
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