「子供の頃の親子関係」を見直して得られるもの

恋愛結婚・仕事・人間関係などの悩み、心の問題の原因となる「子供の頃の親子関係」を見直すシリーズの第四回目(いちおー完結・最終回)です。

 

まずはこれまでの纏めというか、おさらい。

恋愛結婚・仕事・人間関係などの悩み、心の問題の原因の多くは「子供の頃の親子関係」にあります。これは「毒親」だけでなく、愛情を持って接している親でも起こります。

そして「たまたま」とか「親自身(夫婦間)の問題があった」などの理由でも、子供が無理をしたり我慢したりして、これが大人になってからの悩みや問題の原因となることがあります。

また、いくら親が愛情をかけていても、その思いが強すぎて「強制(コントロールしすぎ)」、「過干渉(ああしなさい、こうしなさいと自由がない)」、「禁止(してはいけない事)ばかり」といったものになれば、大人になってからの悩みや問題の原因となります。

 

これらは子供の方から見れば、「これ以上嫌な思いをしたくない」とか、「親からの愛情を得たい(愛されたい)」一心であったり、「愛情が得られなくなったらどうしよう」という不安から、無理や我慢をし続けてしまうのです。中には「私(子供)が家族を支えなければ、もっと頑張らなくては」と精神的な親子関係が逆転してしまうこともあります。

こういったことが続くとそれがいつしか「当たり前(不要な思い込み)」となり、これが大人になってから、「自分ではない誰かのため」に頑張りすぎたり、自分には価値がないとか不十分と思ってしまったり、人を愛したり愛される自信がなくなったり、NOと言えない断れない、したいことを躊躇したり、意欲に欠けたり・・・といった悩みやうまくいかない原因となってしまうのです。

 

 

ここからが本題ですが、そういった悩みや問題の原因となる「子供の頃の親との関係」をそのままにしておくと、こんな弊害も出てきます。

自分の恋人や配偶者との関係が親のそれとそっくり同じになってしまったり、親の性格や言動を思い出させるような言動をとる人がいれば、怒りや悲しみ萎縮などの過剰反応してしまったり、愛すべきパートナーや子供に怒りやイライラをぶつけてしまったり・・・といった具合に、あなた自身だけでなく、周りの人、何よりもあなたの大切な人をも巻き込んでしまいます。

 

加えて、もしあなたに子供がいれば、その子に自分の親と同じことをし、その子も無理や我慢をして・・・、そしてその子が大人になると、あなたと同じように悩んだり問題を抱えたりして、その子(孫)に・・・と「負の連鎖」をつなげてしまうこともあるのです

その「負の連鎖」を断ち切れるのは、それに気付いたあなただけなのです。

 

また、「子供の頃の親との関係」をそのままにしておいて、あなたが人生の後半にさしかかった時、年老いた親の態度が子供の時と変わらなければ、無意識に子供の頃を思い出して(またか、と)イラつく原因になります。逆に年老いた親の態度が変わっても、それはそれで(何を今更、と)イラついたりします。

でも、あなたが「子供の頃の親との関係」を見直して、今ある悩みや問題を解決すると、親の見方も変わります。もし親の態度が子供の時と変わらなくとも、「それなら距離をおけばいいや」過剰な反応することがなくなりますし、年老いた親の態度が変わったら「年取ったしね」と自然と許せるようになります。

 

「子供の頃の親との関係」が悩みの原因である人は、良くも悪くも心のどこかで「親を変えよう(変わって欲しい)」と思っている人が少なくありません。しかし親を変えようとするのは非常に難しいものです。

心理カウンセリングでも「変わろうとしない者・望んでいない者」を変えることは、ほぼ不可能と言っていいくらいに難しいもの。仮にそれが出来ても、あなた自身の問題が解決するわけでもなければ傷ついた心が癒されるわけではありません。得るものはとても少なく、決してその労力に見合うものではないのです。

それよりも、あなたが自分自身の問題を解決していく方がはるかに楽ですし、よっぽどその効果を実感できるものです(時に目に見える形でやってきます)。

 

親であろうとなかろうと、「自分自身の問題を解決せずに他の人を巻き込んで嫌な思いをさせたり、その責任の一端を背負わせてしまう人」は少なからずいます。あなたはこういう人を羨ましいとか、良いと思いますか?思いませんよね。

親はそうっだたかもしれないし、今もそうなのかもしれない。でも、それを自ら望むならともかく、あなたが親と同じことをしなければならない理由はないのです。どう生きるか、何を選択するかは自分で決めていい(自分で決めなくてはいけない)のです。

もうちょい違う言い方をするなら、あなたが意識的に選択しているのなら、それはそれで自由です。しかし、親の影響で「いつのまにかそうなっていた」ことで、『これからはもう要らない』ものであれば、さっさとやめたり手放したりしていいですよ、ってことです。

変わろうとしない親を変えようとするのではなく、「そうか、あなたたち(親)はそういう生き方がいいんだね。あなたたちが天に突っ返した幸せは、私がもらってその分まで幸せになるね♪」であれば、あなたも、あなたが大切に思う人も幸せになるのです。

 

親と同じ選択をして同じ生き方をする必要はないのです。それがお互いに幸せになるならともかく、そうでないのなら、「違っていい」ってことなんです。「子供の頃の親との関係を見直して悩みや問題を解決すること」とは、『あなた自身が良い方(幸せな人生)へと変わること』です。

あなたが幸せな人生を生きるようになれば、あなた自身はもとより、あなたの子や親にも良い影響を与える側へと変わります。親からの負の連鎖を断ち切り、今度は「幸せの連鎖」をつなげるようになるのです。

 

 

心の片隅でくすぶり続けていた「子供の頃の親との問題」を解決することは、愛すること・愛されることを見直して「無いと思い込んでしまっていた愛を取り戻し、自分を受け入れ大切にする」ことでもあるんです。

それは、したくとも出来なかったことが出来るようになり、したくなかったこと・無理していたことをやめる、ということであり・・・

いつしかなくなってしまった(と思っていた)活気や情熱、夢を呼び覚ますことだったり・・・

人と接したり、大切な人との愛情を育んでいくことの素晴らしさに改めて気付き、積極的に育んでいけるようになる、そんなことでもあるんです。

 

恋愛結婚・仕事・人間関係などの悩みやうまくいかない原因が「子供の頃の親子関係」にある人は、大人になっての幸せな人生のスタートをうまく切ることができなかった人、とも言えます。

そのスタートを過去に遡って変えることは出来ませんが、「これからハッピーエンドすること」はいくらでも出来ます。その一つの方法が心理カウンセリングで「子供の頃の親との関係性を見直して悩みや問題を解決すること」なのです。

 

自分を受け入れ大切にすること

 

本日もブログをお読み頂きありがとうございましたm(_._)m心理カウンセラー・らぶさん印

 

「悩みの原因となる子供の頃の親子関係を見直す」シリーズ
心理カウンセリングで親との関係を重視する理由とは
悩みの原因となる「子供の頃の親子の問題」はなぜ起こったのか
「親としての責任」と「大人としての責任」
・「子供の頃の親子関係」を見直して得られるもの(この記事)

 

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