ヒプノセラピーについて

心理カウンセリングのメンタルセラピー成幸の森。

「催眠と潜在意識の専門家」心理カウンセラー「らぶさん☆」こと佐藤愛彦です。こんにちは。

本日は『ヒプノセラピーについて』。さて、その効果はいったい・・・?

「ヒプノセラピー」は『催眠療法』のひとつです。催眠で過去のことを思い出してトラウマを解消したり、人生の意味を深めたりする心理療法です。（※「眠り」を意味する「ヒプノス」（Hypnos・ギリシャ語)が語源）

ヒプノセラピーは主に「前世（過去世）への退行催眠」と「幼児期への退行催眠」２種類があります。今、「ヒプノセラピー」と呼ばれているものの殆どは前世（過去世）退行催眠のことを指しています（幼児期退行催眠はしっかりとした催眠の技術がないと出来ないからかも）。また、催眠療法そのものをヒプノセラピーと呼ぶこともあります。

ワタクシは紛らわしいのでヒプノセラピーを「退行催眠」、それ以外の催眠は「催眠療法」として区別しています。実はワタクシ、ヒプノセラピーもできますが、現在ヒプノセラピーの個人セッションは現在受け付けておりません（2016年より再開します）。その理由を簡単にお話しします。

まず、前世のヒプノセラピー（退行催眠）ですが、実は「悩み（心の問題）の解決には不向き」なんです。これがいちばんの理由です。当たり前、といえば当たり前ですが、悩み（問題）は今までの「経験」や今ある「環境」よって作られるものの方が圧倒的に多いのです。ですからこちらを先に対処する方が圧倒的に楽に早く解決できます。

ワタクシ自身は「生まれ変わり」や「前世」はあると思いますが、まず現世での問題を解決する方が先です。それでも解決できない時に前世のヒプノセラピーを活用するのがいいでしょう。その方が効率的です。

それと、もし過去世（前世）に原因があるとしても・・・

それ、変えられます？解決できます？できませんよね。はっきりと経験したことではないので、現世での問題（悩み）との関係性を認識できませんので、かえって悩みを深めてしまったり、下手をすると自分の可能性を否定することになりかねません。

では全く意味ないのか？というと、そうではありません。ヒプノセラピーの使い方（目的）がおかしいのです。どうすればいいかというと、ヒプノセラピー悩み（問題）解決ではなく『癒し』や『今世の目的を明確にして人生の意味を深める』ことを目的として活用すればいいのです。

つまりヒプノセラピーとは「過去の問題解決」ではなく「未来をよりよくするため」に活用すべきものなのです。

そして幼児期退行催眠は、普段思い出せない子供の頃のことが原因となっている悩み（問題）の解決に用いるのがベターです。しかし、この幼児期の退行催眠もワタクシは個人セッションではまず使いません。

というのも、悩み（問題）の解決のために適切な質問をしていけば、別にヒプノセラピーでなくとも本当に必要なことは思い出せるからです（この方が時間も短くて効果的です）。もちろん、幼児期退行催眠が最も効果的であると判断した場合は、すぐに切り替えて行いますよ(｀・ω・´)

え～？もしかしてヒプノセラピー否定派ですか？なんて思われてしまうかもしれませんが、そうではありません。ヒプノセラピー（退行催眠）は素晴らしい心理療法・セラピーです(｀・ω・´)

ですが「なんでもかんでもヒプノセラピーで解決」というのが変だということです。相談者さんの悩み（問題）を解決するために、最適なツール（心理療法）を使うのが本筋だと思うのです。

使用上の注意をよく読み、用法を守り正しくお使いください・・・ってどこぞの薬のCMぢゃありませんが、目的に合った心理療法が最も効果があるとワタクシは考えます。逆に言えば、「なんでもかんでもヒプノセラピー」では、無駄なセラピーを勧めることにもなり、相談者さんにとってもよくないってことです。

ヒプノセラピーとは何か、催眠療法とは何か、どんなことをしてどんなメリット（効果）があるのか、そこをきちんと理解し実践しているカウンセラーなりセラピストであれば間違いないと思います。

ヒプノセラピーに興味を持たれた時は、ぜひこれらの点に注意して活用して下さいね。