[公開]:2014/09/06 [更新]:2025/08/03

「記憶を消したい」心が軽くなる本当の方法

 

記憶を消すことはできますか?

私のカウンセリングでも、そんなご相談をいただくことがあります。

詳しくお話を伺ってみると、そんな方はたいてい「過去の嫌な出来事を何度も思い出してしまうので、どうにか記憶を消してしまいたい」と思っておられます。

 

そのお気持ち、本当によく分かります。

もしそれができたら、どんなに楽になることでしょう。

あなたのその気持ち、決しておかしいものではありません。

そこから少しずつ、心を軽くしていく方法を見つけていきましょう。

 

しかし、記憶を消すことはできません

どんな方法を使っても、完全に記憶を消すことは不可能なんです。

でも、「じゃあどうすればいいの?」という方のために、ここから先にそのヒントを書いています。

「なんだ、無理なのか・・・」と思わずに、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

 

 

「記憶が消える」と聞いて、「記憶喪失」のことを思い浮かべる方が多いと思います。

けれど実際には、これは記憶が“消えている”のではなく、あくまで“思い出せない”状態です

高齢の方が物忘れするのも同じ。

どちらも時間がたって、ふとしたきっかけで思い出すこともありますね。

 

では「洗脳」はどうなのでしょう?

たしかに、強い洗脳によって人格が変わるようなこともありますが、これは「記憶を消された」のではなく、「洗脳によって別の強烈な思考やイメージに囚われている」だけ。

洗脳が解ければ大抵元に戻ります

 

では「催眠術」ならどうでしょう?」

これも一時的な効果にすぎません。

 

催眠を使っても、都合よく記憶を消すことはできません。

仮に、記憶を消す方法があったとしても、それはSF映画の中の話。

もしイヤな記憶だけをピンポイントで消せるとしても、同時に大切な記憶まで消えてしまうリスクがあります。

 

そして一度消した記憶を元に戻すこともできません

下手をすると「自分って誰だったっけ?」という感覚になりかねません。

極端な話、「あらゆる知識が消えてまっさらな赤ちゃん状態からやり直し」なんてことにもなりかねません。

 

では、なぜ「過去の嫌な出来事ほどよく思い出してしまう」のでしょうか?

それは、心(無意識、潜在意識)のしくみによるものなんです。

 

私たちは普段、物事を「過去・現在・未来」と時間の流れで考えます。

でも、心の深い部分(潜在意識)は、時間ではなく「感情の強さ」と「繰り返し」に反応します

 

つまり、「辛い」「悲しい」「イヤだ!」などの強い感情が残ったままだと、潜在意識はそれを“重要なこと”と判断してしまうんです

そして何度も繰り返し思い出していると、ますます重要だと認識されて、どんどん思い出しやすくなります

これが、イヤな記憶にとらわれる悪循環の正体です。

 

さらに、「この記憶を消したい!」と思えば思うほど、逆に思い出してしまうという皮肉なループにもハマってしまいます

 

たとえば、「この記憶を消したい!」と考えると・・・

潜在意識:「あ、この記憶ですね。どうぞどうぞ!」

なんて、笑えないけれど笑うしかないような反応が、心の奥深く(潜在意識)で起きているのです。

 

そしてもうひとつ。

「消せない記憶」にばかり意識を向けてしまうと、それが自己催眠のようになってしまいます。

それにばかりに意識が向き、気持ちの切り替えができず、行動する力も湧いてこなくなり、ますます動けなくなってしまいます。

これも、悪循環の一つです。

※ちなみに、こういった心理状態に追い込んで、都合よく人を操作しようとする悪質な団体や人物(カルトやトンデモ)もいますので要注意です。

 

では、「記憶は消せない」としたら、どうすればいいのでしょうか?

それはまず、「ぐるぐる頭の中で回っている思考のループ」を一旦止めることです。

そして、「今、自分はどんな状態なのか?」「本当の気持ちは?」「本当はどうしたいのか?」など、自分自身を客観的に見てみること。

 

これは、私のカウンセリングでも行っていることで、いわば「ネガティブな自己催眠を解いていく」ものです。

さらに、「本当の気持ちに気づき、癒す」「いらない思い込みを手放す」といったステップを踏むことで、思考・感情・行動がどんどん良い方向へと変わっていきます

こうしたアプローチを続けていくと、次第に「過去」よりも『今とこれからの方が大事だ』と思えるようになっていきます

すると自然と、過去のイヤな出来事に対する気持ちも変わっていきます。

 

もちろん、記憶そのものが消えるわけではありません。

でも、自然と「もう、思い出さなくていいや」という状態になっていきます

思い出したとしても、「あんなこともあったな」くらいにしか感じなくなるのです。

 

どんなカウンセリングでも、いかなるセラピーを使っても「記憶を消すこと」はできません。

でも、『その記憶に振り回されずに済むようになること』は可能です

 

たとえば悩んでいる人ほど、過去のことをまるで“今起こっていることのように”話してしまいます。

これは、普段から『過去のことを現在のこととして思い出している』ということ。

無意識のうちに、その時の感情もよみがえらせてしまうので、自分で自分を苦しめてしまいます。

 

ですので、「あの時は・・・だった」と、過去形で語るだけでも、とても効果があります。

それだけでも、気持ちがふっと軽くなり、記憶を思い出しにくくなっていくんです。


「あの時のこと、なかったことにできたら・・・」

「あんなこと、もう忘れてしまいたい・・・」

記憶を消したくなるほど、つらい思い、わかります。

 

あなたの記憶は消せなくても、その記憶に縛られずに生きていく方法はあります。

いま悩んでいること、どうかひとりで抱え込まずにご相談ください。

つらい記憶に押しつぶされそうになっているなら、ひとりで抱えこまず、ぜひカウンセリングを頼ってみてください。

 

心がふっと軽くなり、

「もう過去に振り回されなくていい」

「自分の未来を、幸せを、自分の手で創っている」

そんなあなたに、きっとなれます。

 

 

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本日もブログをお読み頂きありがとうございましたm(_._)mらぶさん印

 

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