二元論とは「対比」すること/“前者後者”はわからない
ここのところ「二元論」っぽい話を何度か見聞きすることがあったので、ちょっと二元論にも触れてみようと思います。
二元論とは簡単に言えば「善と悪」「草食系と肉食系」「過去と未来」みたいに2つに分けて考えること。ただし!2つのものの定義がはっきりしていて、それぞれが単純明快にわかりやすいこと、そしてそれらが「対比できること」が前提です。
ただ、心理・メンタルの世界では二元論はあまり役に立ちません。というのも「2つのものを明確に対比させる」ことで違いが分かりやすくなるんだけど、人の性格や特徴がビシッと2つに分けられないからです。
2つに分けて悩みや問題が解決できるのならいいのですが、まず、解決に結びつきません(問題をこじらせてしまうこともしばしば・・・)。
例えば“ネガティブ”と“ポジティブ”。24時間365日ネガティブのまま。。。なんて人もごく僅かだろうし、逆に四六時中ポジティブ、なんて人も稀でしょう。じゃあ、普段ポジティブだけど、心の中に闇(ネガティブ)がたまに出てくるような人はポジティブ?ネガティブ? どっちとも言えないですよね。
実際には「どちらでもない(中間的)」人も沢山いますし、時には両方の特徴を持っている・・・なんて人もいます。だから、「どちらかでなければいけない」なんてこともありませんし、「大まかな傾向」みたいに考えてもらえばいいと思います。
二元論というのはパッと見「対比させているから分かりやすい」のですが、その反面「単純化」することによって実情とかけ離れたり「極論」であることが少なくありません。ぶっちゃけ、しばしば「ナンセンス」と化すこともよくあります。
それと、人は答えがあると(たとえ間違っていても)安心できるし、それが単純であればあるほど(あくまで一見)わかりやすくなります。
ただ、先に言った通り、2つのものの定義がはっきりしていて対比できるものでないと意味ありません。そういったことからしても、エンタメ的に草食系だ肉食系だ、みたいに使うのがいいのかも。
これも二元論なのかな?と思うのが、心屋仁之助さんが提唱(?)している「前者後者」論。
少し前に個人セッションでも聞かれたことがあったので、心屋さんのブログを拝見させて頂きましたが。。。
すんません、全く分かりませんm(_._)m
定義が曖昧で、しかも対比していないから、ホント分からないんですよ。
ちなみに『前者』とは「空気が読め、理解、理論、表現、処理能力が比較的高いマルチタイプ」、『後者』とは「天然、癒し系、言葉をストレートに受ける集中タイプ」だそうです。
なんか対比していませんが、まあ、なんとなくわかりそうな気もします・・・そして、その判断基準は「人の話を聞いてて、頭がシャットダウン(真っ白)になるかどうか?」だそうです。しかし、↑の説明と全く噛み合っていないので???です。
さらに理解力があるかないかだったり、出来る出来ないの能力、大人/子供、悩んでいる/悩まない、が出てきたりと、一見単純なようで、かな~り複雑なハナシですね。これ。
それと、後付けでどんどん解釈が変わったり増えたりしているようなので、余計にややこしいのかも。
でもって、日本語で「前者後者」というのは、「二つ示したもののうち、前のもの(前者)、後のもの(後者)」という明確な意味や使い方が決まっています。
しかし、その本来の言葉の意味とは全く違う使い方をするので、混乱して分からない人が出てきても不思議ではありません。これ自体、なんか催眠的です。さらに意味(定義)が曖昧なのも余計に催眠的なんですよね。
もちろん、心屋さんがそこを知って(狙って)使っているのか、知らずに使ってるのかは定かではありませんが。
私としては、この「前者後者」の話は、申し訳ないが何を言っているのか理解できないし、別に理解できなくても何も問題ないので「分からないから終了!」です。それと、この2つにタイプ分けして何がどう役に立つのかも???なので、自分が前者なのか後者なのか、どっちでもいいです(笑)
基本的に心屋さんの話は心屋さんに質問してね。私は心屋さんじゃないので、わからないから。もちろん、「どう思います?」みたいに聞かれれば答えられます。
まあ、心屋さんのブログを読んだ方などは気になるかもしれませんが、心屋やさん自身が「これは言葉遊びです」と言っているくらいなので、あまり深く考えたり、無理に(どちらであるかの)答えを出す必要もないと思いますよ。
ちなみに、私はこの話(前者後者)が理解できないし、どっちなのか判断できないので「後者」になるようです。同時に「いつまでも自分が前者か後者で悩まないのが前者」だそうで、そういう意味では「前者」になるようです。
って、ホント、どっちやねん?(笑・笑・笑)
それと、こういう話に聞ぎらず、ですが、1点だけ注意を。
何か分からない(理解できない)ものを『答えがある(答えが出る)』と思って無理やり答えを出したり、勝手に解釈したり、合わないのに無理に合わせようとすると、かえって弊害が出るから、そこは気を付けてね。
例えばブログを読んでも分からない、というのは(1)読み手の読解力・理解力がない、(2)書き手の説明が下手or説明不足、という2つの可能性があります。ですから、必ずしも「読み手の読解力・理解力がない」とは限りません。
そういった、「答えが出ないものを考える」のも催眠に入ってしまいます(下手すりゃそれがコントロールとなります)。ま、試験の類のような明確な答えがあるわけでなし、分からないものは分からない!で放っておくことも人生必要ですよ。
ちょっと2言論のハナシとはズレてきちゃったような気もしますが、ことさらメンタルの世界においては、2言論のように「必ずしも白黒はっきりつけられるものばかりではない」ってことです。現実的には「どちらか」だけでなく、「どちらでもない」「どちらでもある」ということも少なくありません。
2言論的なものは、そういいことも念頭において使ってみてください。もちろん「あなたにとってプラスになること」が前提なのは言うまでもありません!
本日もブログをお読み頂きありがとうございましたm(_._)m
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