愛を深めるために必要なこと

先日の記事『「もっと愛して欲しい」では愛されない！？』では、「漠然と愛して欲しいではなく、具体的にして欲しいことを伝えましょう」というお話をしました。ついでなので、「愛」についてもう少し深く考えてみましょう。

2018.08.19

「もっと愛して欲しい・・・（＝愛されていないと感じている）」という悩み、結構あります。しかし「愛して欲しい」だけでは伝わらないこともあります。そのためには『具体的にどうして欲しいのかをちゃんと伝えること』が必要です。その理由とは・・・

人の愛には『与える愛（愛する）』『与えられる愛（愛される）』『自分自身への愛』があり、この３つバランスが取れているのが【本当に幸せな人・愛情深い人】です。そして、愛を深めるために「まず与えましょう」「受け取りましょう」「自分を愛しましょう」なんてことがよく言われます。それぞれ正しいのですが、時にこれが大きな間違いとなることもあります。

でもって、そもそも「愛」ってなんでしょう？ここがはっきりしてないと、何をどうしたらいいかわかりませんよね。

私が思うに、人の世の最も純粋な愛、至高の愛とは、『生まれたばかりのわが子を見つめる母親の思い』だと思います。そこには、一切の我欲無しに、ただただ愛しく思い、生まれてきてくれたことへの感謝と祝福で満ち溢れている・・・

これこそが本当の「無条件の愛」なんですよね。この要素が入っていれば「愛」と言っていいのではないかと。

そして、先の『与える愛（愛する）』『与えられる愛（愛される）』『自分自身への愛』とは、この愛が分割されたもの。これをさらに細かく分けていけば、個々の（日常にある）愛となるし、逆にそれらを全て統合していったものが「生まれたばかりの子を見つめる母親の愛」となるわけです。

しかし、『与える愛（愛する）』『与えられる愛（愛される）』『自分自身への愛』のバランスが崩れて、あたのためなのよ～と、与えるというより押しつけになったり・・・、愛をちょうだい！愛をクレクレと私のためだけに（私はあげないけど）となったり・・・、気前よく与えちゃうけど受けとれない、となったり・・・

こうなると争いやいざこざの原因になったり、自分を苦しめてしまうモトとなってしまうのです。つーか、それは愛ではなかろうて（怒）

特に、「受け取れない」も問題ですが、「与えてもらう愛」ばかり欲しがると共依存や執着となって様々な問題を引き起こします。同時に、そう言う人を「都合よく使ってやろう」

と言う人が寄ってきますから、結局自分のためにもならないんですよ。

でもって何故か、本当に愛が深い人（愛のバランスが取れている人）には、こういう人は寄ってきません。←本当です。

そして、あなたの愛を深めるためには、『与える愛（愛する）』『与えられる愛（愛される）』『自分自身への愛』のバランスが悪いところを見直すことが大切なんです。

「愛される」ことばかり望み、愛してくれない相手を責めてしまう人はそれこそ「無条件に与えること」が必要です。愛を与えるようで相手をコントロールしようとする人は「（愛ある人に）怒られる」ことが必須です。※どちらも程度の違いですが、他責型共依存の人です。

自分より他の人を優先しすぎたり気を使いすぎて疲れてしまったり自分を責めてしまうような人（＝与えてばかりの人）は、「快く受け取り、自分を愛すること」が大切です。※こちらは自責タイプの人