怒ってもいい
「怒り」と聞いて、あなたはどんなことを思い浮かべますか?
「怒りはよくない」とか「怒りは(溜めずに)出した方がいい」とか、それとも「大きい怒りはダメだが小さければいい」とか?
一口に「怒り」 といっても、『すべて同じ』ではありません。
怒りには『本当の怒り』と『偽りの怒り』という2つに分けられます。
まず『本当の怒り』。
これは小熊にちょっかい出そうとすると怒る母熊とか、悪人の理不尽な行いに怒るヒーローとか。
◇侮辱された、からかわれた・・・
◇人格や考え方、価値観を否定された・・・
◇大切にしている物を取り上げられた/壊された・・・
◇相手の嫌なことをやめさせる
◇大切な人を傷つけられた
などなど、大切なものを守ろうとするのが「本当の怒り」です。
自分自身や大切なもの、大切な人を『理不尽なものから守ろうとする怒り』は当然ですし、自然な感情なんです。
これに対し『偽りの怒り』というのがあります。
・図星を言い当てられた
・弱みを見せたくない
・自分を偉く見せたい
・自分の思い通りにコントロールしたい
・本心を隠すため
まあ、ホント子供じみていますが、こちらは他責タイプが持つ怒り。
『人を傷つけても気にならない、迷惑かけていることを気にしない』とか、さらには『自分は正しいと思い込んでいる』というやっかいな怒りです。
この他にも、「本心を分かって欲しい(どうして分かってくれないの?)」という怒りもあります。
「本当の怒り」以外の怒りが結構多いため、怒りは『代理の感情』なんて呼ばれることもあります。
「怒り」というのは、もしあなたが傷つけられたり嫌なことされた時など、怒るべき時には怒っていいんです。
逆に怒る必要がないのに怒るとか、人をコントロールするための怒りはいけない(恫喝したりするのは最悪)、ということです。
アダルトチルドレンの場合、寂しさ悲しさ・不安の問題の方が大きいため、「怒り」はそれほど大きな問題にならないと思われがちですが、そうではありません。
例えば、アダルトチルドレンは中高生の時、『反抗期がなかった』という人が結構います。
その親が『うちは反抗期がなくって、ホント良かったわ~♪』なんてノー天気なことをのたまいますが、これ、かなりヤヴァイです。
もちろん、「本当にのびのび育って反抗期がなかった」ならいいんですよ。でもそうじゃない。
親が感情的・ヒステリックだったり高圧的だったりすると、子供が感情を満足に出せない、特に怒りの感情が出せなくなってしまいます。
反抗期がなかったのは、『反抗期できないほどに精神的に抑圧されて、気持ちを外に出す余裕がなかった』ってことだったんです。
さらに大人になっても「怒りは怖いもの、出してはいけないもの」になっていて、『自分を守るもの、怒るべき時には怒っていいもの』という認識が欠落してしまっています。
そうなると、怒る人(ヒステリック)な人を異常に恐れたり、肝心の時に怒れないようになってしまうのです。
過去の寂しさ悲しみを癒すことも大切です。
同時にそれは、「怒ってよかったんだ」という状況であることも多々あります。
アダルトチルドレンが大人になって取り戻すべきは、喜怒哀楽全ての感情を感じたまま素直に出せるようになることですが、その中には「怒るべき時には怒っていい」も含まれているのです。
ちなみに心理カウンセリングでも、まずは傷ついてしまった心を癒すことが優先です。
そして、もし「怒ってもよかった」という状況があったとしたら、『怒ってもいい』という許可を与えます。
これでOKです。
付け加えると、『怒りを否定する』のもダメですが、単に『怒りを吐き出させるだけ』というのもダメです。
というのも、怒りを吐き出させると一時的にはスッキリはしますが、その実、何も解決しません。
単にスッキリ感だけを求めるだけになって、余計に悪化させることもあります。
怒りを無理に出させるのはもっとダメです。
「怒れない」アダルトチルドレンに必要なのは「怒ること」ではなく、『自分の気持ちを素直に出せるようになること』です。
それがちゃんと(過不足なく)できるようになれば、怒るべき時にはちゃんと怒れます。
怒りも大切な感情のひとつです。
上手につきあって、幸せな人生つくっていきましょう。
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