悩みの原因となる「子供の頃の親子の問題」はなぜ起こったのか

「毒親」とは自分（親）のことだけを考えて子供を利用したり、文字通り親の毒で子供を傷つけ心身を蝕んでいく親のことですが、殆どの親は子供の心身を傷つけようとするどころか子供に愛情を持って接しているものです。

そして、恋愛結婚・仕事・人間関係などの心の悩みや問題の、その原因の殆どが「子供の頃の親子関係」にあるのですが、「毒親」より「愛情をもって接していた親」の方が圧倒的に多いのです。では、なぜ愛情持った親でもそのようなことが起こってしまうのでしょうか？

その原因のひとつには、「たまたま」親が忙しい時期だったり、夫婦や祖父母との問題を抱えていたりして、「親自身が子供に向き合っている余裕がなかった」ことがあります。

こうなると子供自身に何か心配事があったり、問題が起こっても言出せずにいたり、「そのくらい自分でなんとかしなさい」と突き放されたような扱いをされたりして、結果的に『子供が我慢せざるを得ない状況』になってしまいます。

もうひとつ、「親自身の心の問題」もあります。親自身の心の問題のために、愛情のつもりがいつしか過干渉やコントロールとなったり、子供を親の愚痴のはけ口にしてしまったり、イライラをぶつけてしまったり・・・「故意でなくても子供を傷つけてしまっていることに気付いていない」ことも大きな原因となります。

とはいうものの、親もできるだけ愛情をかけようとしていたのも事実で、子供にとって「嫌なこと」と「愛情」が同時に存在するという、一見矛盾したことが起こってしまっているのです。

親も自分のことでいっぱいいっぱいだったかもしれません。子供をどう愛したらいいのか、どう接したらいいのか分からなかったのかもしれません。親もまた自分をどう愛したらいいのか分からなかったのかもしれません。

だからといって子供（自分）が我慢すればいい、ということではありません。ましてや親の状況を汲み取って子供が無理やり納得するものでもありません。

親がこういった状況になると、子供はこれ以上嫌な思いをしないよう、子供が親の機嫌を取るために無理をして頑張ったり我慢したり、日常のことでも親の顔色を伺うようになってしまいます。

それは、親にそのつもりがなくとも「子供が必要以上に我慢したり、無理して頑張らなければいけない状況(家庭)になってしまった」そして「子供はそうせざる得なかった」ということです。それは「親の無言の圧力」によるものでもありますが、子供からしたら「親からの愛情を受けたい（愛されたい）」ゆえなのです。

そしてこれらは、「たまたま」だったにせよ「親自身の問題」があったにせよ、親自身が解決しなければならない「親の責任」であり、そのために子供が嫌な思いをしたり、無理したり、我慢したりと、その責任の一端を負わなければならないことではないのです。

もし、これらを子供が自分の責任だと勘違いしてしまうと、自分自身に不要な禁止や制限を課したり、（精神的な）親子関係が逆転してしまい無理な頑張りをしようとして、大人になってからの悩みや問題の原因となってしまうのです。

もしあなたが子供の頃の親子関係を見直したとき、このようなことが当てはまるなら、それは『あなたの責任ではない』ということです。そのことで自分を責める必要はないし、「あの時はこうだったけど、これからはこうしよう！」と変えていいことなのです。その思いを手放して幸せになっていいのです。

そうだった！とはっきり思い出される方ばかりでなく、なんとなくそう思う気がする・・・という方の方が多いかと思います。心理カウンセリングでは、悩みや問題を解決するために必要な部分は明確に思い出すことができますし、不要な義務や制限を手放すことができます。

ぜひ心理カウンセリングを恋愛結婚・仕事・人間関係などの問題や心の悩みを解決し、幸せな人生を作っていくために活用してくださいね。

本日もブログをお読み頂きありがとうございましたm(_._)m

「悩みの原因となる子供の頃の親子関係を見直す」シリーズ
・心理カウンセリングで親との関係を重視する理由とは
・悩みの原因となる「子供の頃の親子の問題」はなぜ起こったのか（この記事）
・「親としての責任」と「大人としての責任」
・「子供の頃の親子関係」を見直して得られるもの