アダルトチルドレン（AC）は「無難だけど後悔多し」な消去法？！そのワケとは・・・

アダルトチルドレン・毒親

アダルトチルドレン(AC)タイプの人は何か物事（特にこれからのこと）を決めるのに『消去法』で決めてしまうことがよくあります。ACでも「決められない」「決めてほしい」というタイプの方が目立つかも知れませんが、消去法も結構多いです。

例えば、これから何か新たに始めようにも『心からしたいと思うから』『興味あることに新たにチャレンジする』ではなく、そういった自分の気持ちより【今の自分にできるかどうか（状況）】で決めてしまったり・・・

また「欲しいもの」は、今少し我慢しててでも、ちょっと無理してでも『心から欲しいと思えるもの』ではなく、「今買えるもの（今の自分が無理なく手に入れられるもの）」の中から選んでみたり・・・

まあ、こういった選択は無難だし、大きな失敗もないので悪くもないんだけど、「あの時こうしておけば」みたいに後々後悔したり、モノなら愛着がわかずにすぐ飽きてしまったりします。

なぜなら自分の気持ちよりも状況とか人目を気にして『消去法』で選んでいるからです。何故消去法になってしまうのか、その最大の理由は「あれこれ言われたくない」からです。

で、あれこれ言ってきたのは大抵は『親』。

過去、自分の選択(意思決定)に横から五月蝿く口出しされたりケチつけられたり、好きに選びなさ～いと言われながら結局は強制的に決めさせられたり、またその選択が結果的にうまくいかなかった時にフォローではなく、あれこれ言われ責められたり・・・

こうなるとあれこれ言われるのが嫌で「もう嫌！もう言われたくない！」、あれこれ言われてきたために「意欲を削がれている」というのが心の中で大きくなっていて、消去法で無難な選択をしてしまうのです。

あれ？「もう嫌！もう言われたくない！」なら、キレ気味に『もういい！これからは好きにするから放っておいて！』ってなって好きなようにするのでは？とか、大人になったら自分の好きなように選べるじゃん？と思うでしょ？そこがアダルトチルドレンがアダルトチルドレンたる所以というか、三つ子の魂百までというか、ややこしいカラクリがあるんです。

何かと干渉されたり強制される
↓
言われるのは嫌
↓
あれこれ言われないような選択（意思決定）をする
↓
言われないので楽、褒められることもある

この『言われるのは嫌』と『言われないので楽』がワンセットになって、「消去法での無難な選択」ばかりするようになってしまうのです。

子供の頃はこの方が楽だし、それでよかったのですが、問題は大人になってから。「あれこれ言われることがなく自由に選べるようになっても」この消去法・無難な選択を続けてしまうことです。

自分を守るために出来た価値観ですし、メリットも大きいので、当人にとっては『いいことだらけだし、何が悪いの？』とばかりに自然で当たり前のようになってしまっていて、それに気付けないのです。

実は消去法・無難な選択で良かったのは子供の時だけで、大人になってからは自分の本意でないために不満や後悔ばかりが募っていき、自分の意思決定そのものが不安になってしまいます。

そうなると今度は一発逆転のようなものばかりを狙いにいってうまくいかず、またこの生活が続くのかと余計に後悔・・・なんて悪い方に転がる方も少なくありません。

人生の様々な選択（意思決定）というのは本来、うまくいくことも、うまくいかなかいこともあるものです。うまくいけばそのまま自信につながりますし、うまくいかなかった時は「次回どうすればいいか」という知恵（経験）にすることで、次にそれが活かされると自信を深めることができます。

そう、無難な選択ばかりしていると、恋愛でも仕事でも趣味でも、人生そのものの経験値が上がらず不安ばかりが付きまといます。

さらに、選択というのは例えば「どちらか」だけではなく『どちらも』『どちらでもない』『保留・後回し』など様々な選択肢があるものです。しかし消去法の無難な選択ばかりしていると、こういった有益な選択肢が分からなくなり苦しくなったり損したり、ここぞ！という時にチャンスを逃してしまいます。

よくアダルトチルドレンは成功しにくい（チャンスを掴みづらい）とも言われますが、一見害のなさそうな消去法・無難な選択が足を引っ張っていることもよくあるのです。

そのためにも、必要のない消去法・無難な選択はさっさとやめて、心から思うことをするためにも『自分の意思で本当に必要な選択をする』ことです。

それにはまず、普段どんな選択をしてしまうのか客観的に自分を見つめなおしてみること、それに関する『不要な思い込み（価値観）』を変えていくことが必要です。ホント、こういった気付かずにやっちゃってたものを変えていくと、ホント人生変わっていきますよ～♪♪♪