[公開]:2017/09/02

日野皓正氏「中学生にビンタ事件」に欠けている視点

トランペット奏者の日野皓正氏が「(コンサート中、観客の面前で)中学生にビンタした」ことで物議を呼んでいます。週刊誌(週刊文春)でも大々的に取り上げられ、YOUTUBEなどでもその時の様子がアップされていますのでご存知の方も多いことでしょう。

世田谷パブリックシアター(東京都世田谷区太子堂)で開催された「せたがやこどもプロジェクト2017 日野皓正 presents “Jazz for Kids”」で、コンサート中にも拘わらず日野皓正氏がドラマーの中学生に暴力をふるった、というもの。

 

私はこの出来事は『常軌を逸した異常な出来事』であり、どんな理由があろうとも『“子供が大勢いる観客の目の前”での日野氏の暴力は肯定されるべきことではない』と思います。この件に関しては賛否両論あるようですが、その殆どに「欠けている視点がある」とも思っています。

ただ私は「どんな時でも体罰は絶対ダメ」とは思いません。何度言っても悪いことを繰り返すなど「時と場合によっては痛みをもって分からせることが必要なこともある」と考えます。そしてドラムの中学生を擁護するつもりも一切ありません。ですから、日野氏の「お客さん無視でコンサートをぶち壊すような叱り方がダメ」ということです。

 

でもって、私もこの動画を見ました。コンサート中にもかかわらず、大勢の観客の前で「なんだ、その顔は!」と罵倒し、暴力をふるっています(YOUTUBEで動画出てきます)。

確かにこの中学生のドラムは他の子のことも考えれば、グループの行動としては大きく逸脱しています。この部分だけを見れば「日野氏が悪いとは思えない」という見方もできるでしょう。ドラムの中学生の演奏ついては非難されて当然ですし、何らかのペナルティーが必要だと思います(※これほど騒ぎが大きくなったこともあり、この子については、これ以上必要ないと思います)。

 

だからといって、日野氏の「観客の目の前で暴力を振るうこと」が容認される理由にはなりません。私はこの問題の本質は『大勢の観客の目の前で中学生に暴力をふるうという異常な出来事』ということに尽きると思います。

ドラムの中学生の演奏が逸脱したとしても、とりあえずやめさる、退場させるなどの方法も取れたはずです。というか、子供も多数いる大勢のお客さんの前でのことを考えれば、そうすべきでしょ。

そして、こういった状況では「素」が出やすいものです。日野氏は「指導」を称して、普段から感情的になって殴ることも多々あったのではないか?とも思われます(一部、日野氏は練習中にも手を上げていたとの報道もあるようですが、こういった行動から推測)。

 

そして「欠けている視点」といのは、『お客さんの方を向いていない、お客さんのことを何も考えていない』ということです。プラスしてお客さんもそうだけど、せっかくのコンサートを台無しにされた他の中学生が可哀そうですよ。

 

観客は600名ほどいたそうですが、“Jazz for Kids”ということもあり、子供さんも多く来場していたとのこと。その「多くの子供たちもいる目前での暴力」ですよ? 音楽を聴きに来て、いきなり暴力シーンを見せつけられる、それがどんな影響を及ぼすか分かってます?日野氏を擁護肯定する方たちの神経が信じられません。

「ジャズのルールにないドラム演奏をしている中学生が悪いから」、「日本のジャズ界の重鎮だから」「世界的トランぺッターだから」と擁護する方もいるようですが、こういった意見に関しては勘違いも甚だしいと思います。

それが「観客の目の前で暴力を振るうこと」を容認することになるとでも?もしその中学生が暴行で訴えたら「日本のジャズ界の重鎮だから」「世界的トランぺッターだから」という理由で無罪になりますか?なりませんよ。こんな@4なことをしてるヤツを「重鎮」とか奉るド@4がいるってのもびっくり。

 

中には「観客はコンサートを聞きに来ているのだから、ジャズの流儀で演奏するべきではない」なんて頓珍漢な意見もあるようですが、それこそお客さんからしたら『音楽を聴きに来た』のであって『子供がビンタされる異常事態』を見に来たわけではないのです。そこが一番の問題なのです。

この異常事態は「ジャズを楽しむ」どころの話ではなく、『音楽は怖いもの、何かミスをすればいきなり怒られ殴られるもの』というトラウマを子供たちに植え付けてしまった可能性だってあるわけです。

 

だから「お客さんのことを何も考えていない」というのです。世界的トランぺッターであろうがなかろうが、日本のジャズ界の重鎮であろうがなかろうが、「コンサートをぶち壊した」点でこの二人は同罪なのです。

とか思ってたら、ようやく日野氏ご本人からコメントが出たようですね。

日野皓正、中学生へのビンタは教育…「必要な時もある」

 

なるほど・・・これは突発的な出来事ではなく、これはもう「起こるべくして起こった出来事」ですね。

やっぱお客さんや他の中学生には悪いと思ってないんだねぇ。。。(メディアが載せていない(カットした)という可能性もありますが、マスコミに責任転換しているようでは、その気もないとみるべきでしょう。)

日野氏はこの中学生と「1年前から深い関わりがあり」、「父親と息子のような」特別な間柄だそうですが・・・それならそれで、「どんな趣旨のコンサートかが分かって逸脱をするような子に育てた」ってことですね。モンペかっ!?

 

それと「教育」とか言ってるようだけど、「目的のためなら手段選ばず」が本当に教育なワケ?こんなの教育でもなんでもないよ。直情すぎだし視野せますぎ。

教育というのなら、その場に居合わせた人が十分納得できる方法で叱りなよ。@4一人を正すために、その他大勢の子に悪影響を与えるようなのは教育じゃないから。こんなのは単なる自己満足、都合よく言うこと聞かせたいだけの勘違い野郎のすること。こういう子を叱るのは当然だけど、内輪のことは裏でやれ、つーの。

さらに「音楽や集団行動っていうのは、和を考えないと。周囲をリスペクトしないと」と持論を展開してるようですが、日野氏自身が最も大切にすべきお客さんとの和を壊しリスペクトしてませんから、こちらも説得力ゼロ。

 

日野氏には「指導者(責任者)としての責任」も欠けていると思います。独りよがりの演奏を続けた中学生を正す、これは必要です。しかし、そういうことをしてしまう子を出してしまう、こういった結果を招いた責任も指導者にあります。

もし、仮に「コンサートで興奮してしまって逸脱してしまった」なら殴る必要はありません。そういう場合は、横に行って肩を叩くなりすればすぐに我に返ります。でも、そうではないようですから、普段からそのような素行が多いとも考えられます。やはり出場を認めた日野氏に責任があるのではないでしょうか(もしかするとドラムの中学生の行動は日野氏との特別な関係/反発が複雑にからんでいるのかもしれません。)。

結局、事の責任は最終的には指導者にありますし、コンサートもぶち壊しにしているのですから、迷教育者・迷指導者ですな。『名プレイヤーは優れた指導者とは限らない』といういい見本ですね。

 

もうひとつ、音楽の基本って「楽しむこと」ではないでしょうか。

多分、だけど、日野氏は本当の音楽の楽しさは教えていない(教えられない)んじゃないかな。技術(テクニック)も「音楽とは~」「ジャズとは~」みたいな音楽観も必要だけど、まずは「楽しさ」があってのこと。

聴きに来ているお客さんもそうだけど、この年頃ならまずは「音楽を楽しもう」でええんでね?そこをぶち壊して、なんとも思わないんだから、やっぱり楽しくはないんだろうね。

音楽の場合、まずはそこを教えられるのが優れた指導者だと思いますよ。

 

日野皓正氏「中学生にビンタ事件」

 

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