もしネガティブな感情がなくなったら?
ポジティブな感情はもちろん、ネガティブな感情にも「役割」があります。
ポジティブな感情は『日々の活力や健康につながり、人生を安定持続させる』という役割、ネガティブな感情は『喪失感から回復したり、よくないもの(人)を避け自分自身や大切なものを守る』という役割があります。
ネガティブな感情にも役割がある
とはいうものの、ネガティブな感情はないに越したことはありません。
では、もし、ネガティブな感情が無くなったら、何も感じないとしたら、どうなると思います?
今回は「ネガティブな感情が無くなったらどうなるか?」を考えてみましょう。
では、あなたに質問です。
もし、大切な人を失っても悲しまないとしたら・・・?
もし、大切なものを奪われたたり傷つけられても、決して怒らないとしたら・・・?
もし、ダメンズと付き合ったり、ギャンブルやDVの夫と一緒でも悲しくもないし不安にならないとしたら・・・?
そんな人でいいですか?
これは「怒りや不安・悲しみなどネガティブな感情がなくなった時に起こりえること」です。
ネガティブな感情がない(感じない)ということは、『人の悲しみや不安、怒りも分からない(共感することもない)』ということです。
もし大切な人が悲しんだり不安になったり怒ったりしても「なんで?」と全く理解できません。
もしかすると、そんな状況を見てもヘラヘラ笑っているかもしれません。
さらに下手をすると人の命や大切なものを平気で奪うようになるかもしれません。
確かにネガティブな感情は「日常的に必要」ではありません。
しかし、人が生きることにおいて重要な役割を担ってるのです。
現実的にネガティブな感情だけを無くすことはできませんが、もし出来たとしてもデメリットの方が大きいのです。
ちなみに、「もしポジティブな感情がなくなってしまったら」どうなると思いますか?
能面のように無表情、無感動で何か別の意味で「怖い人」になります。
実は、これに近い人を何度か見たことがあります。
心理カウンセリングの相談者さんで、『自分の気持ちを抑えて抑えまくった人』です。
辛い、悲しい気持ちを抑えまくると、理由もなく涙だけがボロボロ溢れてくるようになるか、能面のように無表情になるかのどちらかです。
こういう方に共通しているのは、『辛い、悲しい気持ちを我慢しすぎている』こと、もうひとつ『本当の気持ちを出せないこと』です。
自分の気持ちを何らかの理由で我慢したり出さずにいると、ストレスとネガティブな気持ちがどんどん溜まっていきます。
すると、何かの拍子に感情が爆発したり、感情に振り回されコントロールできなくなったりします。
こういうことがあると自分の気持ちを余計に我慢するようになり、ますます『本当の気持ちを出せなく(出さなく)』なっていきます。
その結果、気持ちを我慢しすぎて自分の気持ちが分からなくなってしまったり、悲しいこと辛いことを話しているのに無意識的に作り笑いをするようになったり(でも目が笑ってないので怖い)、訳もなく涙だけが溢れるようになったりします。
さらにひどいくなると鬱(うつ)状態になったりします。
自分の気持ちをなくすとか、感じないようにするとか、本当の気持ちをなかったことにすることはできません。
いくら自分の気持ちを我慢しても、本当の気持ちは心の奥底に溜まりくすぶり続けます。
さらには大きなデメリットがもれなくついてきて、余計に辛い人生になってしまいます。
ネガティブであろうがポジティブであろうが、感情(気持ち)は『感じたその場で出す』ことが自然であり健全です。
(心理カウンセリングで癒し、本当の気持ちに気付いてもらい、それを素直に出せるようにしていきます。)
自分の気持ちには、ネガティブ/ポジティブに関係なく素直になるのが、幸せな人生の近道ですよ。
本日もブログをお読み頂き
ありがとうございましたm(_._)m
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