「「べき」を使うべきでない」は行き過ぎです

心理系やスピ系で【「べき」を使うべきでない】というのを見聞きしますが、これは行き過ぎた表現です。使ったほうがいい、それこそ「使うべき」という時もあります。なんだか禅問答っぽいですが(笑)

 

さて、「○○すべき/べきではない」などの思い込みや信念は、人生を辛いものにして、ひいては悩みの原因ともなります。これは間違いありません。

だからといって『「べき」を使うべきではない』と聞いて、『そっか~、「べき」って使っちゃダメなんですね~(^^)』と考えてしまった方、ちょっとヤヴぁいです。それって『「べきを使うな!」といいつつ、「べき」を強制する大いなる矛盾』ですよ!?と、ツッコミどころ満載ですが、本当の問題はそこではありません。(・・;)

 

「○○すべき」「○○すべきでない」というは非常に強い言葉で、相手に使うと「強制」となるため、気さくな人間関係を築きたい時にはトラブルになりがちです。その一方で自分自身に対して「○○すべき/すべきでない」という思いが多いと、マザーテレサやガンジーのように『自分はこう生きる!』という強い信念を持った生き方になることもあります。

そもそも、カウンセリングで「○○すべき/すべきでない」を変えていくのは、あくまで『それを持っていると生きていくのに辛いから』です。だからといって「全て使うな」は行き過ぎだし、意味が違うのです。もし「べき」があなたにとってマイナスになっているなら変えればいいし、あなたの人生にとってプラスになるなら別に変える必要はないのです。


例えばこんなのについて、あなたはどう思うでしょうか?

・みんな幸せになるべきだ
・争いより平和な世の中を作るべきだ
・カウンセラーはクライエントをコントロールすべきでない

こんな「すべき/すべきでない」は使ってはいけませんか?そんなことありませんよね。それこそ「使うべき」です。

「すべき/すべきでない」によって自由を制限して生き辛くなってしまったり、人に価値観を押し付けたりしてトラブルになるようなら、それこそ使うべきではありません。そういう問題がある部分だけを変えていけばいいのであって、別に「全て使ってはいけない」と全否定することはないのです。

何事も使い方です。自分が楽に生きられ、周りの人との関係も良好になる、共に幸せになるような使い方なら「すべき/すべきでない」はあっていいのです(幸せになりたくない!という方は別ですが)。

 

結局のところ、こういうのは「自分の心のバランス」、そして「自分と相手のバランス(人間関係)」なんです。もしあなたが相手とのバランスが取れていないのなら、バランスを取ってあげればいい。それでバランスが取れているのなら問題ないし、特に変える必要はないのです。それが「楽に生きる」とか「幸せ」になっていくのです。

実のところ、それはカウンセラーやセラピストがそこのところをきちんと打ち出していく「べき」もの、当たり前に「すべき」こと。それこそ心理カウンセリングでやっていることなんです。

意外と「べきは使うべきではない」とか言うカウンセラーやセラピストは、「そんなセラピーはすべきではない」と言われたくないから「べきを使うな」と言っているだけかもしれませんよ!?(爆・・・というより(毒))

 

ということで、「べき」も使い方次第で良いものにも悪いものにもなります。あなたの幸せにつながるような使い方をしていきましょう。

 

 

べきをつかうべきでない、は行き過ぎ

 

本日もブログをお読み頂きありがとうございましたm(_._)m心理カウンセラー・らぶさん印

 

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