[公開]:2014/08/31/[更新]:2019/04/30

休む理由

少し前のことですが、インターネットのニュースサイトを見ていた時のこと。「ペットが死んだので会社を休む」ことに対する批判が結構あったことを伝えていました。

ことの発端はQ&Aサイトの「会社を休んだ同僚のことの質問」(というか愚痴)。同僚が体調不良(腹痛)を理由に会社を休んだが、実はペットが死んだためでした。そして、休んだ同僚の分の仕事をしなくてはならず、そのために残業したり叱られたりした、というもの。

 

これ読んでいて、『何か変なの~(–;)』としか思えませんでした。というのも結局「ペットが死んだことで休んでいいかどうか」という表面的なものしか問題にしていません。問題とするべきところが、頓珍漢(トンチンカン)なんですね。

 

まず、この質問者は「同僚が休んだことで、残業などのとばっちりを受けた」ことに怒っています。さらに「休む理由にウソをついた」ことで余計に腹立たしく感じたのでしょう。

この問題をよく見てみると、

・個人の感情の問題

・会社のシステム的な問題

・同僚の言動の問題

と3つの問題がありますので、一旦それを分けて考えなければ解決していきません。

 

まず、個人の感情の問題ですが、「休まれたことで仕事にしわ寄せが来た」「ウソをついた」ことですね。しかし、これは同時に「会社のシステム的な問題」と「同僚の言動の問題」との結果です。

本来、休みを取るのに理由はいりません。体調不良だろうが、バーゲンに行こうが、基本的に「私用」ですから、「私用で休みます」で良いんです。イチイチ明かす必要はありません(労基法で決まっています)。

それよりも、「誰かひとり休んだら、そのしわ寄せが他の人に及んでしまう」ことの方が問題です。それで残業させられたり、他の人が叱られたりするのは会社のシステム的におかしいのです。

 

そして、その同僚さんが、休むことにウソをついたり、お客さんのところに行かなければならないのをほったらかしにしておいたのも問題です。まあ、「どうしても急用で」と言っておけば何のことはなかったでしょうし、最低限しなくてはいけないことをきちんと伝えて、対処してもらわなければいけなかったのです。

本質的、根本的に考えれば、実は「休んだ理由」はどうでもいいことなのです。それよりも「休むことで起こる問題」をほったらかし、他人任せにしたことが問題なのです。

 

 

ちょっと変わった問題であったため、目先のことに囚われやすいのですが、「問題は何か?」を、まずは感情ではなく、ロジカルに考えてみると事の本質が良く見えてきます。こういった問題を解決する場合は、今後起こらないように「システムから改善していくこと」、さらに当事者には、ウソをついたことや当日の仕事のことについて、「きちんと謝罪させ、謝辞を述べさせること」。その両方が必要です。

どちらか一方だとしばらくギクシャクしたり、禍根を残すこともあるかもしれません。また今後同じような問題が起こる可能性もありますので、その点からもきちんと問題解決していく必要があると思います。

 

「ペットが死んだら会社を休んでいいのかどうか?」といった、表面的なことにとらわれていては、本当の解決は望めません。「何が問題で、どう解決するのか?」解決志向のアプローチをしてくと、本当に必要な答えが見えてきます。

心理カウンセリングの基礎となる【解決志向】の考え方は、心理的なものに限定されるわけではなく、広く一般的なものにも適用できます。

 

 

 

?最後までお読み頂き、ありがとうございましたm(_._)mらぶさん印

 

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