アダルトチルドレンにも必要な『怒り』その1:「本当の怒り」
「怒り」は大抵の場合「よくないもの」ですが、人生では「怒り」が必要な時もあります。
それは正しく使えば「自分や大切なものを守る」ためになったり、「行動の原動力」となったりするからです。
そしてアダルトチルドレンは「理不尽に怒られる」「必要な時に怒れない」といった、「怒り」によって嫌な思いをすることが多いのですが、アダルトチルドレンにこそ『怒り』は必要です。
アダルトチルドレン特有の悩みを解決し幸せな人生を創るためにも、「怒り」について「正しく知り」「正しく使う」ことが大切です。
アダルトチルドレンにも必要な怒り、その怒りの本質について3回シリーズで解説していきます。
今回は「怒りの本質」についてお話します。
本当の怒り
「怒り」には『本当の怒り』と『理不尽な怒り』があります。
『本当の怒り』とは、『自分や大切なものが傷つけられたり奪われようとした時、怒ることで嫌なことをやめさせたり、嫌な相手を遠ざけようとするする』こと。
端的に言えば『自分や大切なものを“守るため”の感情と行動』です。
「大切なもの」とは物質的なものだけでなく、名誉や尊厳など精神的なものも含みます。
例えば、痴漢被害にあった、金品や大切なものを盗られた、変な決めつけをされた、などで怒ること。
毒親やセクハラ上司など「言っても分からない相手」に怒ることで「嫌がっていることを分からせる」のも『本当の怒り』の役割です。
また、自分自身のことだけでなく、「自分や他人を大切にせず傷つけようとする人」に対して怒ってやめさせる、というのも本当の怒りの一つです。
ですから、『本当の怒り』は大切なもので、『怒りの全てが悪ではない』のです。
これに対して「気に入らない(自分の思うようにならない)とキレる」「怒ることで相手を自分の思うように従わせようとする(コントロールしようとする)」「ストレス発散のために自分より弱いものに対して怒る」のが『理不尽な怒り(=他責タイプの自己中の怒り)』です。
この『理不尽な怒り』はこちらの記事で解説します。
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