紙ナプキンは石油で危険って本当?!
「アダルトチルドレンと催眠・潜在意識の専門家」札幌の心理カウンセラー≪らぶさん☆佐藤愛彦≫です。こんにちは。
うちの相方から「紙ナプキンって危い材料使ってるの?」と聞かれました。
何かと思えば、「紙ナプキン危険、安全な布ナプキン使いましょう」という布ナプキン教の有難い教えのことらしい。
ググると、結構いるいる。。。つーか、なんのこっちゃ?って感じの記事ばかり。。。(・・;)遠い目
こういうのって、「身近にあるけどわからない・知らないことを利用して都合よく思い込ませる手口」なんですよね。
そういうこともあり、男性カウンセラーが生理用品ネタを取り上げるのもどおよ?とも思いましたが、あえてツッコンでみます。
この「紙ナプキン危険説」、要は
- 紙ナプキンに使われている素材は石油⇒毒
- 「経皮毒」により冷えや生理痛の悪化などの悪影響がある
- なので布ナプキン使いましょう
ってことなんだけど、ツッコミどころありすぎ。
ぶっちゃけ、これはスピリチュアル系のトンデモ理論です。
ただ、ちょっとややこしいので分けて考えましょ。
まず「ナプキンの素材が石油⇒危険」について。
確かに紙ナプキンで使われる高吸水性高分子(吸水ゲル)はアクリル系の高分子で「石油化学製品」です。
でもね、「石油」と『石油化学製品』って全く意味が違うんです。
なので、ここからいきましょう。
出発点はどれも「石油(原油)」です。
原油流出事故で水鳥が真っ黒になってるアレね。
で、それをそのまんま使ってるわけじゃないんです。
でもって石油化学についてさらっと言うと、こんな感じです。
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まず、石油(原油)を精製して、プロパンガス、灯油やガソリン、重油等の燃料が作られます。これらはそのまま燃料として使います。
それ以外にもエチレンやプロピレン、ベンゼン、硫黄などがいろんな物質が含まれていて、それらも精製して『化学製品原料』にします。
次にその原料を使ってポリエチレンやナイロン・アクリルといったプラスチック製品や化学繊維、合成ゴム、化学肥料などに加工します。
そうして出来る化成品や燃料などを全てひっくるめて『石油化学製品』と呼んでいます。
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で、「石油化学製品」になったら、石油とは全くのベツモノです。
例えば洋服(ナイロン)になった時、もとの石油は一切入っていません。
大量の化繊の服を集めて、1000トンのプレスで絞ろうが、1滴の石油も出てきません。
『石油に含まれる成分を使って作られているのが石油化学製品』であって、『石油化学製品には石油が含まれる』ではないんです。
この違い、OK?
ですから、紙ナプキンで使われている吸水ゲルも「石油に含まれていた成分を使って作られている」であって、『吸水ゲルは石油』ではないんです。
例えば「ゼリーに使うゼラチンは牛の皮などに含まれる成分から作られている」ですが、「コンビニで買ったゼリーから、いつの間にか牛肉が出てきてた!」なんてことはないわけで、これと同じです。
ですから、端的に言えば「石油化学製品イコール石油(なので危険)」という言い方は無理がある、『ハナシを端折りすぎている』ってことです。
でもって、本題の「危険かどうか」について。
自然派化粧品でも「市販の化粧品は石油なので、肌につけるのは危険」なんてトークしているのもありますね。
もし石油化学製品イコール危険だとしたら・・・
ミネラルウォーターとかお茶などのPETボトルも石油化学製品です。
なら、こういったドリンク類全て危険じゃなくて?
いや~ん、スタバとか、コーヒーショップのプラ容器も石油で危険ですわ。
やだぁ~流行りのタピオカティーも飲めませんわよ?
でも紙パックなら大丈夫ですわ^^♪
いやいや、紙パックの内側にはポリエチレンの薄い膜がコーティングされてて、これも石油化学製品ね。
ちゃんちゃん。
で、何が言いたいかといえば、人体への危険性うんぬんは「石油化学製品か天然素材か」じゃないんです。
「どんな有害成分がどのくらい含まれ出てくるのか?」そして「それがどのくらい人体に取り込まれるのか?」なんです。
ということで、次回はそのあたりをツッコんでみようかと。
ー 続く ー
本日もブログをお読み頂き
ありがとうございましたm(_._)m
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