アダルトチルドレンにも必要な『怒り』その3:「怒りのメリットデメリット」
『アダルトチルドレンにも必要な『怒り』その2:「理不尽な怒り」』の続きです。
怒りと言うと「怒るべき時には怒って当たり前」「怒りは良くない、怒りに飲まれてはいけない」という2種類の解釈がありますが、どちらが本当でしょうか?
実はそれは、状況(状態)によって変わるものであり『どちらも正しい』のです。
なぜなら「メリット」「デメリット」両方あるからです。
前にもお話しましたとおり、怒ることで大切なものを守り、嫌な相手を遠ざける・排除することができますが、これも「怒りのメリット」です。
もう一つ、怒りが『状況を改善させ、目標達成の原動力』となることがあります。
「怒り」は非常に強い感情であり、大きなエネルギーを持つため、大抵の場合何か「行動」を伴います。
その行動は「怒鳴る・暴力的になる」ことが多いですが、中にはプラスとなる新しい行動をとることがあります。
例えば、外見や能力をバカにされ見返してやろうと・・・
勉強を頑張って一流大学に入った!
仕事を頑張って出世した!
シェイプアップやエステで美人になってモテるようになった!
難関資格を取って大きく稼ぐようになった!・・・
など。
こういう場合は怒りのエネルギーを行動に変えていくので、目標達成されるとともに怒りも消滅していきます。
いわばこれらが「怒りのメリット」です。
しかし、そのエネルギーの大きさゆえ「怒りのデメリット」もあります。
「本当の怒り」や「代理の感情としての怒り」はそれ自体が『ストレス』です。
大きくなればなるほど、長引けば長引くほどストレスがかかり、心と身体の健康を害します。
逆に本来怒るべき時に怒れない・我慢してしまうのもストレスとなります(アダルトチルドレン)。
ですから、ストレス発散のために怒るような他責タイプの自己中さんを除き、「できるだけ怒りはない方がよい」のです。
そして、「怒り」は相手が誠心誠意謝罪するなどすれば収まっていきますが、逆に「怒りが大きくなる」こともあります。。
例えば、あまりにひどいことをされた、怒ることがいくつも続いた、相手は謝罪もなくヘラヘラしている、などがあると怒りが大きくなり、時に「過剰」となることがあります。
そうなると怒りに囚われ、周囲に「理不尽な怒り(自己中の怒り)」をまき散らすようになり・・・
怒りに飲まれ、相手だけでなく自分自身や周りの人を傷つけダメージを与えてしまいます。
だから『過剰な怒りはよくない』というのです。
では、気に入らないとキレる、『理不尽な怒りをまき散らす人』はどうでしょう?
こちらは理不尽な怒りをやめないので、しょっ中トラブルを起こします。
怒りでストレス発散できているようで、実は心が休まらず、利用するかされるかのような人間関係ばかり。
というように、怒りはデメリットの方が多いのです。
ですから怒りというのは、『自分や大切なものを守るために怒っていい。しかし理不尽や過剰な怒りはよくない』というのが正しい表現なのです。
ということで、「怒りの本質」は理解頂けたでしょうか?
アダルトチルドレンの場合、「毒親が理不尽に怒る」と『毒親の理不尽に対して怒る』は全く意味が違うのです。
アダルトチルドレンが悩みを解決し、幸せな人生を創るために「怒りを正しく使うこと」が必要ですよ。
本日もブログをお読み頂き
ありがとうございましたm(_._)m
メンタルセラピー成幸の森
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「アダルトチルドレンと催眠の専門家」心理カウンセラー佐藤愛彦
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